News:研究
2014年10月1日号
医工連携で次世代技術開発
マイクロ・ナノ研究を推進へ

東海大学の研究プロジェクト「高分子超薄膜から創成する次世代医用技術」(代表者=理学部・喜多理王教授)が、文部科学省の平成26年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された。大学の特色を生かした研究などを支援するもの。9月24日には、このプロジェクトのために採用された研究者の取り組みを紹介する第1回講演会が、湘南校舎で開催された。

同プロジェクトは、理学部や工学部、医学部などの若手研究者が昨年度結成した「東海大学マイクロ・ナノ啓発会」の参加者8人が中心となって取り組むもの。100ナノメートル以下の高分子超薄膜に着目、きわめて薄くすることで現れる特性を利用し、医療分野への応用を目指す。採択期間は5年間で、さまざまな分野の研究者が協力し、新たな高分子超薄膜の創成から、機能や特性の検証、医療への応用までを多角的に手がけていく。

同プロジェクトでは研究拠点として「マイクロ・ナノ研究開発センター(仮称)」を設置。湘南校舎12号館に培養室やクリーンルーム、コミュニケーションエリアを備えた実験室を整備している(12月下旬完成予定)。

「新しいアイデアを生み出すためには、研究者が日常的に語り合えるスペースが不可欠。議論に参加することで、学生への教育効果も期待できる。定期的にランチョンセミナーなどを開き、より幅広い分野の研究者とも議論し、研究の輪を広げていく拠点にもしたい」と喜多教授。

政治経済学部の教員とも連携。医療分野でのニーズを調査し、より効果的な研究成果の発信を目指す。「研究の成功には事務職員や企業などとの連携も欠かせない。このプロジェクトを通して医工連携、さらには文理融合を実現し、大学全体の研究と教育の活性化に寄与していきたい」と話している。

交流の推進を目指し、研究員による講演会
9月24日に研究交流を推進する目的で開かれた講演会には、教員や学生36人が参加した。新規に採用された中川篤研究員と楊路研究員、盒郷進飮匕Φ羂がヒトゲノムの構造やタンパク質関連化合物、マイクロ流体デバイスに関するこれまでの成果を紹介。今後の可能性などについて意見交換が行われた。

【プロジェクトの参加メンバー】
◇喜多理王教授(理学部物理学科)◇槌谷和義教授(工学部精密工学科)◇木村啓志講師(工学部機械工学科)◇岡村陽介講師(創造科学技術研究機構)◇砂見雄太助教(工学部機械工学科)◇大友麻子助教(医学部医学科基礎医学系)◇中川 草助教(医学部医学科基礎医学系)◇樺山一哉(大阪大学大学院理学研究科)◇プロジェクトアドバイザー: 稲津敏行教授(工学部応用化学科)

 
(写真)催しには多くの学生も参加し、研究員の講演を熱心に聞いていた