News:学生
2014年10月1日号
チリ・アタカマ砂漠に挑む
ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム
初の南アメリカ大陸レースへ

チャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」のソーラーカーチームが、11月13日から17日まで、チリ北部のアタカマ砂漠で開催されるソーラーカーレース「カレラ・ソーラー・アタカマ」に参戦する。同大会は、南アメリカ大陸唯一のソーラーカーレースとして2011年から開かれている。ポソ・アルモンテをスタートとゴール地点とし、アタカマ砂漠を縦横に走る1200キロを5日間に分けて走り、その合計タイムを競う。東海大チームをはじめ7カ国から26チームが出場する。

8月29日には、江東区のパナソニックセンター東京で参戦体制発表会を開いた。報道関係者を前に、山田清志副学長やチーム総監督でチャレンジセンターの木村英樹所長(工学部教授)、学生代表の若林希さん(工学部3年)、チームが支援を受けているパナソニックと東レの担当者が登壇。チームの編成やマシンの詳細、今後のスケジュールなどを紹介した。会場には、13年に世界最大級のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」で準優勝し、今大会のレギュレーションに合わせて改良したマシンも展示され、来場者の注目を集めていた。

厳しいレースを世界一奪回の力に
これまで参加したことのない国際大会に挑み、チームの成長につなげよう―。11月13日から17日までチリ北部のアタカマ砂漠を舞台に開かれる国際大会「カレラ・ソーラー・アタカマ2014」に初参戦するチャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」のソーラーカーチーム。9月10日には船便でマシンを送るなど、順調に準備を進めている。大会に向けて準備を進めている学生たちの姿を追った。

「東海大学チームは一昨年まで国際大会5連覇を果たすなど、一定の成果を収めてきた。そんな中、昨年オーストラリアで行われたブリヂストン・ワールド・ソーラーチャレンジでは準優勝に終わってしまった。来年こそ王座を奪還するためにも、新たな大会に挑むことにした」と学生リーダーの若林希さん(工学部3年)は話す。

4日間にわたって行われる大会では、コース中に海抜0メートルの地点と標高3400メートルをこえる地点が含まれるなど、極端な高低差がある1200キロを走る。コース上には未舗装の道もあり、一部の区間ではレース中にトラックでマシンを輸送する必要があるなど、これまで経験したことのない厳しいレースになることが予想される。

大塚隆司さん(同4年)は「コースは今まででいちばん難しいと思う。でも、だからこそやりがいがある」と意気込む。学生たちは、大会本部とも綿密に連絡をとりながら準備を進めている。マシンは2013年型をもとに、レギュレーションに合わせてバッテリーを小型化したほか、ヘッドライトを追加。在日チリ大使館などの協力も得ながら、現地で使用する車両や物品を手配し、渡航中のスケジュールの調整を進めている。

高地への対策もとり万全の体制で臨む

チームには、湘南校舎にあるスポーツ医科学研究所も協力。高地でのレースに備え、プロのスポーツ選手の指導にもあたっている寺尾保教授の指導のもと、低圧室を使って、メンバーの高地への適応性をチェック。必要に応じてトレーニングを積むほか、万が一に備えて酸素ボンベを用意するなどの対策をとる。「初めて出場する大会なのでもちろん不安はある。でも、出るからには万全の体制で臨みたい」と松下知憲さん(同2年)は語る。

10月下旬には学生約15人が現地に渡り、大会に挑む。期間中には、チリ大学を訪問するなど、現地の学生や市民との交流の機会も用意される予定だ。「応援してくれる方々のためにも、絶対に優勝したい。そして、チリの文化に触れて、視野を広げられれば」と意気込んでいる。

 
(写真上から)
▽マシンを前にレースでの活躍を誓う学生たち。大会に向けた準備も本格的に始まっている
▽大会に向けてマシンの修正に取り組む学生たち。作業は深夜に及ぶこともあった
▽チリ大使館では、大使から激励の言葉が贈られた