News:学園
2014年11月1日号
現代文明論研究センター運営委員会を開催
学園における“教育の中心”
「現代文明論」の将来像を語り合う


学園における教育の中心である「現代文明論」の授業を、各教育機関が一体となって考える―今年度第1回の現代文明論研究センター運営委員会(委員長=川上哲太朗副学長)が10月10、11日、湘南校舎で開催された。この委員会は、「現代文明論研究センター」が主催。今年4月に東海大学に新設された「一貫教育センター」内に現代文明論研究センターが移管されて、初めての開催となる。

現代文明論は、1955年ごろから学園の創立者・松前重義博士が、自らの専門である「電気学概論」等の講義で、専門分野の枠をこえて思想・科学・歴史・社会情勢や人生など幅広い分野に話が及んだことに端を発する、東海大独自の科目。「建学の精神」を具現化した科目として、自らに「人生如何に生きるべきか」と問いかけ、多様なものの見方や考え方を確立し、人道主義、人格主義に基づいた思想を培うことや、物質文明と精神文明との調和のとれた文明について考えることを目的に、東海大、短期大学(部)、付属高校では必修科目となっている。

新設された一貫教育センターは、理想的な一貫教育体制を構築する役割を担っている。その組織に法人本部直轄機関に置かれていた現代文明論研究センターが移管されたことで、一貫教育とその中での現代文明論のあり方を検討できると同時に、情報共有の場としても機能している。運営委員会の実施もその活動の一環で、大学、短期大学(部)、付属高等学校・中等部、付属小学校、付属4幼稚園からの委員で構成されている。

講演やグループ討議で授業のあり方を検討
2日間にわたって行われたプログラムには、全国の教育機関から計37人が参加。10日の開会式では、東海大の山田清志学長があいさつに立ち、「現代文明論を世に問い、認知度を上げるためにも、議論の内容を今後の糧にしたい」と語った。

続いて学校法人東海大学の松前義昭副総長・理事長が「東海大学と現代文明論」をテーマに基調講演。松前博士による講義の様子を紹介しながら、「その時々に社会で起きている事象について関心を深め、学生・生徒たちにどのように伝えるか常に考えなくてはならない」と授業を担当する教員へ期待を寄せた。

期間中は、学校法人東海大学高等教育部の橋本敏明部長や総合教育センターの佐藤恵子所長ら4人のシンポジストによる「現代文明論トーク」や、教育機関ごとの授業のあり方などを考えるグループ討議などを実施。よりよい講義・授業のあり方について熱心に意見が交わされた。

現代文明論研究センターの堀真奈美センター長は、「変えたほうがよいもの、変えずに残すべきものを議論でき、非常に有益だった。今後のあり方を、委員会全体で考えていきたい」と感想を述べた。一貫教育センターの平岡克己所長は、「今回の成果をもとに、これからの時代を先駆的に進めるように、学園の精神を受け継いでいきたい」と語っている。

 
(写真上)現代文明論研究センターの堀センター長が司会を務め、各教育機関での授業の様子などを紹介した「現代文明論トーク」
(写真下)授業のあり方をグループに分かれて講論