News:付属諸学校
2015年1月1日号
【高輪中】5回目を迎えたキャリア教育
将来を考えるきっかけに

付属高輪台高校中等部(港区)で昨年12月4日、1年生から3年生までの全生徒を対象とした「中等部キャリア教育」が行われた。中学3年間で職業観を養ってもらおうと、同校で年2回実施している。5回目となる今回は、1年生が富士通蝓2年生が積水化学蝓3年生が野村ホールディングス蠅了纏を体験した。

企業で働く“大人”と話し、実際に仕事を体験して将来を考えよう―高輪台中のキャリア教育は2012年度にスタートした。初年度は職業体験の行事として1度きりの開催だったが、2年目からは授業の一環として6月と12月の年2回ずつ実施している。過去には、新聞紙面を読んで見出しをつけるワークショップや、未来の冷蔵庫を考える授業など、幅広い内容で展開してきた。

1年生は、コンピューターを分解して中を調べる授業を受講。ドライバーを使って部品を一つずつ取り外し、「分解したパソコンの3R」(Reduce/Reuse/Recycle)について発表した。

クラスメートに説明しながら作業に没頭していた香山夏丸さん(1年)は、「分解するのは初めてだけど、機械いじりは昔から好き」と話す。将来は機械関係の仕事に進みたいと言い、「パソコンの中がどうなっているかを見たことがなかったので、すごく楽しかった」と目を輝かせた。

さまざまな視点で見て自分の意見を持つ

2年生は、化学変化を利用した接着剤の強度を測る実験に挑戦した。A、B2種類の接着剤を混ぜてC1、C2を作り、プラスチック板を張り合わせる。C2を除く3種類に照射器で光を当てて、それぞれの強度を測った。3年生は投資家になって、太陽光、風力、海洋温度差、マグマの発電技術を開発する4社のどこに投資するかを決めるワークショップに取り組んだ。

木村天音さん(3年)は、「投資は思っていたよりも簡単で面白かった。投資にかかわらず、物事をいろいろな視点で見てみること、自分の意見をしっかり持つことが大切なのだと学びました」と振り返る。

進路指導主任の盒狂太教諭は、「高校生や大学生になっても、自分はこういう仕事がしたいと言える人は少ないように思います。キャリア教育を通して、こういう会社もあるのか、こんな仕事もあるのかと感じ、職業観を養ってほしい」と語っていた。

 
(写真上から)
▽ドライバーを使ってコンピューターを分解(1年生)
▽水の入ったペットボトルを下げ強度を測る(2年生)
▽投資先を決めその理由を発表(3年生)