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2015年3月1日号
ピアノコンクールで優勝
医学と音楽を両輪に 広い視点で深く洞察
小平智文さん(医学部6年)

「自分にとって勉強とピアノ演奏は車の両輪。医学を学ぶことで音楽を論理的に理解し、ピアノを弾くことで患者さんの心に寄り添えるようになった」と語る小平智文さん。

1月4日と12日に、東京都品川区の五反田文化センターで開催された第6回東京ピアノコンクールのアマチュア部門に初出場で初優勝を果たした。同部門は音楽大学などでピアノを専攻していない18歳以上が対象で21人が出場。予選、本選ともに傾倒するラヴェルの曲を演奏し、栄冠を手にした。

「試験の前でも後でも一日の大切さは同じ」。2月に実施された医師国家試験の勉強と並行してコンクールの練習に励んだ日々を、「忙しいからこそ両方に集中できた。優勝できてうれしい」と振り返る。

母親がピアノ教師だったことから5歳で練習を始め、本格的にピアニストを目指したことも。学習院大学文学部哲学科に進学したが進路に悩み、「医師になりたい」という子どものころの夢を思い出して2010年4月に東海大学医学部に学士編入した。入学後もピアノの練習は継続し、医学部の解剖慰霊祭でも演奏した。

「東海大では多様な価値観を持つ学生と出会うことで、物事を広い視点から見て、より深く洞察することができるようになった」という小平さん。4月からは医師として都内の病院で働く予定だ。「今後は医師としての責任を果たすよう努力しながら、ピアノの演奏も続けたい」と抱負を語った。

 
(写真)予選ではラヴェルの『水の戯れ』を、本選では、同『夜のガスパール』から「第1曲・オンディーヌ」を演奏した