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2015年5月1日号
【仰星高ラグビー部】全国高校選抜大会でV
自信を糧に次の頂へ

“春の王座”9年ぶりに奪還―3月30日から4月7日まで、埼玉県・熊谷ラグビー場で開催された全国高校選抜ラグビーフットボール大会で、付属仰星高校ラグビー部が9年ぶり2度目の優勝を遂げた。レギュラーの平均体重が84.4キロの“小柄”なチームが、粘り強い守備と巧みな戦術でつかんだ頂点だ。今大会には全国から32チームが出場。付属相模高校と付属第五高校がともに初出場を果たした。

3大会連続14回目の出場となった仰星高は、予選リーグを3連勝すると準々決勝で桐蔭学園高校(神奈川県)に32-10、準決勝で常翔学園高校(大阪府)に36-7と快勝。大阪桐蔭高校との決勝戦へと駒を進めた。桐蔭高は準々決勝で優勝候補筆頭の東福岡高校を破ってきた。仰星高は1月の全国高校ラグビー大会(花園)を制したその東福岡高に、準々決勝で敗れている。さらにFW8人の平均体重は桐蔭高94.3キロに対し、仰星高は91.3キロと体格差は明らかだ。それでも仰星高の選手たちは、「一つひとつやるべきことをやろう」と声をかけ合い大一番に臨んだ。

試合はキックオフ直後から仰星高がペースを握る。体格差をカバーするようにSO岸岡智樹選手(3年)を中心としたBK陣がキックを巧みに使い分けて陣地を広げると、FW陣もしっかりとボールを前に進め、前半7分にSH西久保空良選手(同)が先制トライ。前後半で3トライ3ゴールを決めると、相手の執拗な攻撃も粘り強いタックルで防ぎきり、見事に21-0の完封勝利で優勝を決めた。

「個々の力では相手に太刀打ちできない。一人ひとりがチームのためにプレーできた結果です」と主将のFL眞野泰地選手(同)。湯浅大智監督(仰星高教諭)は、「この結果を自信にして、花園へとつなげていく」と早くも前を見据えていた。

(写真)決勝の大阪桐蔭高戦では、ボールを持つ選手をいち早くフォローして着実に前進する全員ラグビーを見せた

 
【相模高&第五高】選抜W初出場で対決、さらなるレベル向上を

仰星高が制した今大会に、東海大学の付属高勢から相模高校と第五高校の2校が初出場を果たした。相模高は各都道府県大会などで強豪校に僅差で敗れたチームに与えられる実行委員会推薦枠で、第五高は同県内の強豪校に全国大会出場を阻まれているチームに機会を与えるチャレンジ枠での選出だ。

昨年度創部50周年を迎えた相模高と、創部3年目と若い第五高……両極端な2校だが、練習試合や合宿をともにするなど日ごろから切磋琢磨する仲でもある。くしくも今大会の予選リーグでは同グループに入り、大舞台での直接対決が実現した。

相模高の三木雄介監督(相模高教諭)、第五高の笠松高志監督(第五高教諭)ともに「負けられない試合」と臨んだ一戦は、取ったら取り返す双方一歩も引かぬシーソーゲームとなったが、最後にPGを決めた第五高が24-21で競り勝った。

両校とも予選リーグでは札幌山の手高校に勝利し、全国初勝利も経験。「選手たちは精神的に成長してくれた。次は自力で」と三木監督。笠松監督は「今回のように全国大会で付属校同士がもっと対戦し、全体のレベルアップにつながれば」と意欲を語っている

(写真上)昨年度に創部50年の節目を迎えた相模高
(写真下)3年で初の全国へとたどり着いた第五高