News:学園
2020/03/01 ライフケア分野での連携を深める
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2019/12/01 建学以来の歩みと理念を再確認
2020年3月1日号
ライフケア分野での連携を深める
【大学の世界展開力強化事業】
中間報告シンポジウムを開催

東海大学がロシアの大学と協力し、学生の相互派遣を通して極東地域の健康長寿社会実現に資する人材の育成を目指す「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成」事業が3年目の節目を迎えた。文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受けて2017年から事業を開始。2月18日には中間報告シンポジウムが開かれ、極東総合医科大学との協定も締結された。

同事業は、日露の文化や社会に触れる2週間程度の海外研修と、栄養学や公衆衛生学、日露間のビジネスを学ぶ6カ月から1年の中期・長期交換留学プログラム、派遣先の国の健診技術を学ぶ健診人材実務者研修を軸に展開されている。これまでロシア側の連携先である極東連邦大学、モスクワ国立大学、国立研究大学高等経済学院、サハリン国立大学から延べ105人が交換留学プログラムに参加。日本からも95人が参加している。今年度から、中期・長期プログラムに参加する学生が栄養学や医療、ビジネスなどの専門知識を英語で受講する「グローバル・プログラム科目群」を開講するなど、プログラムの充実も図ってきた。

事業責任者を務める国際教育センターの山本佳男所長は、「連携大学も年々増加し、各プログラムの内容も充実してきた」と語る。

18日に東京・霞が関の東海大学校友会館で開かれた中間報告シンポジウムでは、山本所長がプログラムの概要と成果を報告したほか、極東連邦大学のクメイコ・ヴァディム副学部長(生物医学部)とキャリアバンク株式会社執行役員の水田充彦氏が講演。予防医学やオーダーメード型医療を担う人材を国際連携で育成することの重要性や、日本で働くロシア人の就業分野などを語った。

またパネルディスカッションも行われ、教育、研究開発、行政、産業におけるライフケア分野やビジネスにかかわる取り組みが紹介されたほか、両国間の連携が期待される分野や、ビジネスで活躍するために必要な人材像などについて意見が交わされた。

また当日は、同事業の連携大学共同プログラム委員会も開催=右上写真。東海大とロシア側の連携大学の代表者が出席し、連携プログラムの充実・発展に向けた話し合いが行われた。

山本所長は、「今後は、プログラム参加学生のキャリア形成や就職支援にも力を入れつつ、事業採択終了後も見据え、ダブル・ディグリー・プログラムの導入やライフケア以外の分野での相互派遣も検討していきたい」と話している。

(左上写真)シンポジウムのパネルディスカッションでは会場を交えて議論が展開された
 
極東総合医大と協定学生の相互派遣で合意

ロシア・ハバロフスクの極東総合医科大学と東海大学の学術交流計画に関する基本協定が2月18日に締結された。東海大が展開する「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成」の一環。協定の締結により、モスクワ国立大学、極東連邦大学、国立研究大学高等経済学院、サハリン国立総合大学に続く新たな連携大学となった。

東京・霞が関の東海大学校友会館で開かれた調印式には、極東総合医大のアンドレイ・ペトレンコ国際連携・広報担当副学長や東海大の山田清志学長ら両大学の関係者が出席。ペトレンコ副学長と山田学長が協定書を取り交わした=写真。

極東総合医大は、1930年創立の医学系総合大学。医学・歯学・薬学部などを擁し、極東地域における医学の中核を担っている。また、大学院教育も充実しており、毎年多くの専門家を輩出している。

両大学は今後、学生の相互派遣や学術情報・資料の交換などを進めていく。