News:教育
2017/08/01 SNSを活用した災害情報共有
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2017年8月1日号
SNSを活用した災害情報共有
近隣の高校生と実証実験

大学の研究成果を安心安全な生活に生かそう――。工学部の梶田佳孝教授が代表を務めるTo-Collaboプログラムの大学推進プロジェクト「地域デザイン計画安心安全事業」が、湘南校舎の近隣にある神奈川県立秦野高校の協力を得て、防災情報投稿システム「DITS」とその情報を地図上に表示する「DIMS」の実証実験を行った。

近年、大規模災害時には被害情報などの共有にSNSが盛んに活用されている。DITSとDIM S は、Twitterをより効果的な災害対応に生かそうと梶田教授や情報理工学部の内田理教授らが開発を進めている。同プロジェクトでは、これまでにも神奈川県厚木市と協力した実証実験を実施しているが、今回は初めて高校の協力を得た。

内田教授は、「SNSだと住民目線のきめ細かい情報が収集できるなどメリットは大きい。高校生にも使ってもらうことで、防災意識の向上につなげたいと考えた」と語る。秦野高の神戸秀巳校長は、「大学や地域の人々と連携することで生徒の意欲が高まるだけでなく、地域全体の防災意識向上にもつながる」と狙いを話す。

当日は、梶田教授と内田教授、現代教養センターの田島祥講師のほか、工学部学生3人、秦野高生8人が参加。最初に内田教授がシステムを紹介した後、2チームに分かれて近隣を歩き、災害時に危険になりそうな場所を探索。「この電柱が折れたら危ないかも」「坂が急でお年寄りはのぼれないんじゃないかな」と話し合いながら、iPadを使って投稿した。

校内に戻ってからは、DIMSを使って調査結果を共有。生徒からは、「周辺地域の地形や危険地帯を知っておくことが大切だと感じた」「Twitterは普段から使っているので、戸惑うことなく使えた。ニュースよりも速報性があっていいと思う」といった声が聞かれた。

梶田教授は、「災害時には高校生や大学生など若者の活躍が欠かせない。今後は、地域住民や保護者などとも連携し、防災意識の向上にもつなげたい」と話している。

 
(写真上)生徒からは「防災や減災のためには、周囲の人との助け合いが大切だと実感した」との声が聞かれた
(写真下)情報共有の場では、生徒が危険を感じた理由も発表