News:研究
2018/05/01 骨髄移植合併症の原因解明
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2018/03/01 臓器線維症の研究成果を報告
2018年5月1日号
骨髄移植合併症の原因解明
移植の成功率アップに期待

医学部医学科基礎医学系分子生命科学の椎名隆教授らの研究グループが、白血病などの治療法である造血幹細胞移植で、患者とドナー(提供者)のヒト主要組織適合性抗原(HLA)の違いにより生じる合併症「移植片対宿主病」(GVHD)の原因となる新たな遺伝子の部位を発見。2月15日(日本時間16日)に血液学のトップジャーナルである『Blood』誌に掲載された。GVHDの発症を抑制し、移植の成功率が高まると期待されている。

HLAは多くの遺伝子の組み合わせで構成されており、移植の際は「HLA-A」「-B」「-C」「-DRB1」の4つの遺伝子を可能な限り適合させる。椎名教授と琉球大学大学院医学研究科の森島聡子准教授らは、次世代シーケンサーを用いて、実際に骨髄移植を行った症例について、合併症を引き起こしやすいと考えられているDPB1の遺伝子の全領域を解析し、臨床データと照合して同遺伝子部位を発見した。

この解析法は椎名教授が2012年に論文発表。15年には短時間で正確に解析できる手法を開発し、世界的に注目された。椎名教授は、「本方法により、他の疾患の遺伝子レベルの病態も解明したい」と話している。

 
(写真)次世代シーケンサーを説明する椎名教授