News:研究
2017/11/01 国土地理院防災アプリ賞受賞
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2017年11月1日号
国土地理院防災アプリ賞受賞
【情報理工学部&教養学部】
共同開発の「さいれぽ」で

情報理工学部の内田理教授と教養学部の富田誠講師の研究室が共同で開発したウェブアプリ「さいれぽ」が、9月21日に国土地理院の防災アプリ公募事業で防災アプリ賞を受賞した。

内田教授らはTo-Collaboプログラムの一環で2015年にウェブアプリ「DITS」を開発。位置情報や災害用ハッシュタグを自動的に付与して「Twitter」上に写真や文字情報を投稿できるシステムを提案した。

昨年度には神奈川県平塚市や秦野市、厚木市で実証実験を開始。情報技術センターなどと連携して、このアプリと人工衛星からの観測データを組み合わせて防災・減災に生かす「グローカル・モニタリング・システム」の研究も文部科学省の平成28年度私立大学ブランディング事業の採択を受けて始まっている。「さいれぽ」はその改良版で、両研究室の学生や情報理工学部の卒業生も開発に携わった。

デザイナーと技術者 それぞれの視点を融合
改良のコンセプトは、「誰もが迷わず使えるアプリ」。デザインを担当した富田研究室の有田亮平さん(4年)と笹有輝也さん(同)は、「いざという時こそ、直感的に使えることが大切になる。年齢を問わず使えるようできるだけシンプルで、わかりやすいデザインになるよう考えた」と口をそろえる。

最初にDITSのページをすべて印刷し、両研究室が集まって課題を抽出。画像の配置からメニューの文字や大きさ、全体の色構成まで一つひとつこだわりながら議論を進めていった。

笹さんは、「デザインからの視点と、エンジニアからの視点では必要だと思う情報も違っていた。両者の意見をすり合わせるのが難しかった」と振り返る。有田さんは、「エンジニアがデザイナーに何を求めるのかを学ぶ貴重な機会になった」と語った。

内田教授は、「このシステムは、特定の地域に限定されずにネット環境さえあればどこからでも使えるのが魅力。今回の改良で使いやすさが向上し、さらに利用が広まると期待している」と語る。一方で、日常的に使っていないソフトは非常時にも使われないとも話す。「今後も改良を重ね、地域の魅力発信や個人の健康管理情報などにも活用できるソフトにしたい」

 
(写真)エンジニアとデザイナーの力を融合して開発した「さいれぽ」の画面と内田教授