News:学生
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2018年9月1日号
地域の“新しい絆”をつくろう
3.11生活復興支援プロジェクト
大船渡と石巻で交流イベント

東日本大震災の被災地と交流を続け、地域の新しい絆づくりにつなげよう―チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」が8月、かねてから交流を続けてきた岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区と宮城県石巻市北上町十三浜相川・小指地区でイベントを開いた。大人から子どもまで幅広い年代の地域住民と交流し、地域のつながりを強めようという催しだ。

大船渡市でのイベントは8月10日に大船渡市立越喜来小学校を会場に、同小学校の児童に向けて「夏のこども教室〜竹を使ってつくろう!あそぼう!〜」と題して開催された。復興が進む被災地では震災前のコミュニティーが戻りつつあるが、今後もこのつながりを維持するとともに、地域の将来を担う子どもたちに地元への愛着を持ってもらおうと企画された。

学生たちは今年3月に泊とまり地区の住民にアンケートを実施。住民が考える地元の魅力や今後の支援活動へのニーズを把握し、「小学生たちに地元の思い出を残してもらうために、普段の学校生活ではできない活動にしよう」と準備を進めてきた。

当日は10人のメンバーが現地に入り、参加した約20人の小学生たちとともに、流しそうめんの樋や竹ぽっくり、水鉄砲づくりに取り組み、完成後はそうめんを味わいながら、完成した竹のおもちゃを使って一緒に遊んだ。泊地区リーダーの杉山愛さん(政治経済学部3年)は、「個人でものを作るだけでなく、学年をこえて助け合いながら工作や遊びを楽しんだ経験が将来につながってくれればうれしい」と話していた。

なお、同地区では8月20日から散策路「結ゆいの道」の整備も実施。道が東日本大震災の津波到達ラインを示すことで、災害時における避難の目印・避難経路の役割を果たすことを目的としており、今年度内の完成を目指している。

学生のアイデアで盛り上げる イベントの恒例化も目指す

石巻市北上町十三浜相川・小こ指さし地区では8月19日に、プロジェクトが建設した小指観音堂で「小指大縁日〜子どもから大人まで輪になろう〜」を開催した。これまで交流を重ねてきた住民から寄せられた「住民同士で集まる機会が欲しい」「子どもとの交流が減った」といった声を受けて企画された。

当日はメンバー17人が参加。住民らも約40人が集った。学生たちが用意してきた輪投げやヨーヨー釣りを子どもたちが楽しみ、バーベキューやピザを囲みながら、大人の住民と学生たちが懇談した。石巻市消防団北上地区団の団長で、学生たちとイベントの運営に携わった阿部強さんは、「震災の影響で地区を出ていく人もいる中、学生たちが地域を盛り上げてくれることがありがたい。今後も協力していきたい」と語る。

相川・小指地区リーダーの大野賢斗さん(工学部2年)は、「住民の方から‟震災後はイベントを開くことに消極的になっている“という声を多く聞いたことがきっかけで、今年4月ごろから準備を進めてきました。今回の催しをきっかけに地区の皆さんが日常的に観音堂に集うとともに、イベントも恒例化してほしい」と話していた。

 
(写真上) 泊地区では近隣に広がる竹林から採取した竹を使って工作
(写真中下)相川・小指地区に建設した小指観音堂に住民ら多数が集まり、学生たちが用意した出し物を楽しんだ