News:ひと
2019/06/01 解剖学会学生セッションで優秀発表賞
2019/04/01 女性団員初の応援団長に就任
2019/03/01 横浜駅での人命救助で表彰
2019年6月1日号
解剖学会学生セッションで優秀発表賞
誰も知らない世界に出合う それが研究の面白さ
宮木陽輔さん(医学部医学科3年)

「受賞できて本当にうれしい。研究を続けるうえでの自信につながりました」と語る医学部医学科3年の宮木陽輔さん。2年生だった3月27日に新潟市で行われた第12回日本解剖学会総会・全国学術集会の学生セッションで、「副腎動脈から分岐する性腺動脈の頻度とその発生学的考察」をテーマにポスター発表し、優秀発表賞を受賞した。
 
宮木さんは1年生の冬に初めて取り組んだ人体解剖実習で、通常と異なる走行の性腺動脈を発見。「珍しい例なので追究してみては」という寺山隼人准教授(基礎医学系生体構造機能学)の勧めで研究を始めた。
 
「誰も知らない発見があるかもしれないと思うと、わくわくしました。卒業研究が始まる直前に東京理科大学から医学部に編入したため、本格的な研究と論文作成を経験したかったこともあり、研究を勧められたときは爐笋蠅泙広瓩搬答しました」と振り返る。 副学長の坂部貢医学部長をはじめ、解剖学領域の教員の指導を受けながら研究に熱中。先行研究や文献の調査で同様の事例が報告されていることがわかったが、解剖実習の期間終了後も長期休暇や授業の合間を利用して一人で解剖に取り組むなど、あきらめずに研究を続けた。
 
「研究の面白さや奥深さがわかってくると、さらに追究したいと思うようになります。これまで報告されていない走行の性腺動脈を発見できたのは、学会の1週間前でした。地道に続けてよかった」と笑顔を見せる。
 
新たな血管走行の発見は、手術の際のリスク回避としての意義も大きい。坂部医学部長からも、「学部生時代からリサーチマインドを持つことはとても大切。今後も探究心を持ち続けてほしい」とエールが送られた。
 
「指導してくださった先生方、ご遺体を献体してくださった方々に感謝しています。研究の過程で追究したいテーマが広がりました。当面の目標は英語の論文にまとめることですが、もちろん、その後も腹部の脈管に関する研究を続けていきます」

 
(写真)賞状を手にする宮木さん(左)と坂部医学部長