News:ひと
2017/10/01 全日本サーフィン選手権V
2017/09/01 第59次南極越冬隊の一員に
2017/08/01 2つのギネス記録を樹立
2017年10月1日号
全日本サーフィン選手権V
サーフィンと勉強を両立 東京五輪とプロを目指す
小川葉良選手(工学部1年)

8月の全日本サーフィン選手権大会(静岡県・豊浜海岸)で、各地の予選を勝ち抜いてきたメン・クラス(19〜34歳男子)128人の頂点に立った小川葉良さん。多くの選手が苦戦する中、「(練習拠点の)鵠沼海岸と似ていた」と、小さな波をうまく攻略。「準決勝あたりから勝てそうだ」と手応えを感じていた。

小学3年からサーフィンを始め、中学時代はバレーボールに取り組んだ。高校1年の夏から再びサーフィンに戻ったが、「バレーボールで鍛えた足腰は今に生きている」と話す。昨年の全日本選手権ジュニアクラスで5位に終わった悔しさも、成長の糧に変えた。

サーフィンの魅力は「自然が相手なので同じ波は来ない。そこに対応して技を繰り出すところ」。指導者はおらず、一人で練習するのが基本だが、「海に行けば幅広い年齢層の人がいる。学校とはまた違ったコミュニケーションができる」のは、サーフィンを通して得られた財産だ。

「強い運動部が多いので、いろいろなアスリートと交流できたら」と入学した東海大学では応用化学科に在籍。秋から実験が始まり、「難しくて大変です」と笑う。サーフィンサークルにも所属し、年数回ある合宿では、「サーフィン好きの仲間から刺激を受けている」。

シーズン中の平日は早朝に約2時間海に入り、授業後に時間があれば日没まで練習する。週末はたいてい試合があり、遠征費などのため、週2回ほどアルバイトもしている。「サーフィンだけやっているトップ選手も多いけれど、僕は勉強も頑張りたい」

正式種目に決まった3年後の東京五輪、そしてプロサーファーを目指し、小川さんの挑戦は続く。 (取材=小野哲史)

 
(写真)日本一に輝いた小川さん(写真提供=NIPPON SURFING ASSOCIATION)