特集:東海大生200人に聞きました
2020年5月1日号
新型コロナウイルス感染症アンケート
不要不急の外出控え対策
今、自分にできることを

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大学では授業開始日などが変更になり、キャンパスへの立ち入りも制限されている。政府からは4月7日に7都府県に緊急事態宣言が出され、16日には対象区域が全国に拡大。不要不急な外出の自粛などが呼びかけられる中、学生たちはどのような対策をして、何をして過ごしているのだろうか? 今回は東海大生600人にアンケートを実施。未曽有の事態に立ち向かう学生の声を連載で紹介する。 (構成・編集部)

感染拡大を受け、多くの学生がマスクをつけたり、手洗い・うがいをこまめにしたり、不要不急の外出や人混み・密閉空間を避けるなど対策を図っている=グラフ参照。

授業開始までの期間は、「生活に必要な買い物以外は外出しない」(観光学部2年・女子)、「書店でプログラミングの専門書を購入し勉強中」(情報通信学部1年・男子)といった声が目立ち、感染を防ぐために政府が掲げる「3密」(密閉空間・密集場所・密接場面)を避ける行動もうかがえる。中には、「家から出ず、何もしない期間はこの先そうそうないので、ある意味貴重な期間だと割りきって時間に縛られない生活をしている」(海洋学部3年・女子)という学生も。

5月11日から遠隔授業が始まると発表されたことを受け、「スムーズに開始できるように環境や気持ちの準備をしている」(健康学部3年・女子)という声もあった。

一方で、無症状感染者が感染を拡大する恐れがあるとして、特に若者に対して不要不急の外出自粛などが呼びかけられていることについては、「自分は大丈夫という考えではなく、かかっているかもしれないから周りにうつさないようにしようと考えて行動すべき」(健康科学部4年・女子)、「外出を控えている若者ももちろんいる。年配の方が不要不急の外出をして買い占めをしていることにも目を向けてほしい」(国際文化学部3年・女子)といった声が聞かれた。

「大切な人や家族のことを考えた行動をとる」(海洋学部1年・男子)。学生たちは先の見えない事態に不安を抱えながらも、“今できることをしよう”と前を向いている。

学生たちの声から
Q.無症状感染者によって感染が拡大する恐れがあるとして、特に若者に対して不要不急の外出を控えるよう呼びかけられていることや、若年層の集団感染が起こっていることをどう思いますか?
▼「自分は大丈夫だろう」「ちょっとだけだから」という気持ちでとった行動が大きな感染につながっている。すでに起こったクラスターなどを教訓に、感染拡大を身近に感じるべき(医学部6年・女子)
▼ SNSを見ると数人で遊びに行く学生もいる。まだ意識が低い人もいるのが現状(工学部2年・女子)
▼危機管理能力が足りない(経営学部1年・男子)
▼多くの死者が出ているにもかかわらず、「自分は大丈夫だ」と楽観的でいられることが理解できない。危機感を持つべき(文化社会学部3年・男子)
▼今やるべきことは、友達と遊ぶことや出かけることではなく、少しでも早く日常が戻ってくるように我慢して対策をすること。高齢者や体の弱い人にとっては命にかかわる危険な問題だと受け止め、行動を改めてほしい(健康学部3年・女子)
▼バイト先には高齢者が来ることが多く、自粛していないのは若者に限らない。メディアが若者にばかり取材して意図的に雰囲気をつくっている感じがする(文学部4年・女子)
▼これからの日本を支える若者が仕事でマスクや食料を買えない中、朝からそれらを買い込み、マスクの数を競っている高齢者がいるという。いきわたるべきところに届かず悔しい(文学部4年・女子)
▼全く外出をしないのは不可能。私は昼食を買いに行くために外出するが、マスクを二重にし、人が少なそうな店に行く。帰宅後は玄関先で手と玄関のドアノブなどをアルコール消毒した後、速やかに手洗いやうがいをする。対策を続ければ感染リスクは減らせる(法学部4年・男子)
▼家族から帰省するように言われたが、自分がウイルスを広めるかもしれないと思い帰らなかった。家族に言われると心が揺らぐ。学生だけでなく、家族側の危機感も高めるべき(海洋学部2年・女子)
▼授業がオンラインになったことで地元に帰る学生が多く、無症状感染者が地元での感染源となりかねないと懸念している(理学部1年・男子)
▼外に出られず、思うように生活できない苦しさは十分理解できる。しかし、大切な人の命と自分の欲求を天秤にかけた選択を迫られている中、欲求が勝っている人がいる現実に驚く。私たち大学生は行動にそれなりの責任が持てる年齢。自分の行動をいま一度見直す必要がある(文学部2年・女子)
▼テレビを見て思ったのは、「用が終わったらさっさと家に帰れ」(農学部4年・男子)

Q.授業開始までの間、あなたはどのように過ごしていますか?
▼大学院進学に向けた試験勉強に励んでいる。教育実習が秋にあるので、試験勉強や卒論の貯金をつくっている(体育学部4年・男子)
▼問題集や映像講義を利用して卒業試験や医師国家試験に向けてのテスト勉強(医学部5年・男子)
▼日々家の中で過ごしているので、適度な運動が必要だと感じる。人の少ないエリアで散歩やランニングをすることは体にいい。世の中はすべての外出を規制する言い方をしていて、本当に国民が健康になるのか疑問。人混みや公共交通機関を用いた外出は避けるべきだが、公園で遊んでいる子どもたちを批判する声は違うと感じている。運動することでストレス発散や、免疫力の向上にもつながる(工学部4年・女子)
▼部屋でパソコンの勉強。夜にルアーフィッシング(海洋学部3年・男子)
▼実家の農家の手伝い(農学部4年・女子)
▼体力向上や、普段部活があってできない料理や資格の勉強(政治経済学部2年・男子)
▼普段は部活で忙しいので、最寄りの自動車教習所通い(工学部3年・女子)
▼就職活動は行われているので説明会や面接に参加(生物学部4年・女子)
▼外出はアルバイトと、食料品や日用品の買い物だけ。バイト先ではマスクの着用と、定期的な消毒、換気を心がけており、出勤時に体調を確認するシートに記入している(国際文化学部3年・女子)
▼怖いなと思いながらスーパーのアルバイトをしている。それ以外は外出せず、こまめに大学や企業からの連絡をチェック(情報理工学部4年・女子)
▼バイト先も時間を短縮しての営業になり、家にいることが多い。片付けや楽器の練習、ゲームなどをして過ごす(教養学部2年・女子)
▼外に出たいときは家の屋上で我慢する。ほぼ映画を見て過ごしている(基盤工学部2年・女子)
▼コンビニでのアルバイトを続けている。今はマスク不足なので、家族や親戚の分のガーゼマスクを作っている(法学部3年・女子)

Q.新型コロナウイルスの感染拡大が収束したら何をしたいですか?
▼まずは友達に会いたい。大学で一緒に授業を受けることも、一緒に部活をすることも、ご飯を食べに出かけることも、今はどれも待ち遠しい(医学部3年・女子)
▼今最も危険とされているカラオケに友達と行きたい。東京の実家に帰省して家族と外食にでも、と考えている(海洋学部4年・男子)
▼同じ学科の同期と会って、たわいもない話(工学部2年・女子)
▼コロナが流行する以前の当たり前の日々を過ごしたい。学校で授業を受け、友達とご飯を食べたり、話したり、放課後に勉強したり、休日にはどこか遠くへ出かけたい。4年生なので、最後の1年間を楽しく学校で過ごしたかった。秋セメスターは学校に行きたい(教養学部4年・女子)
▼早く大学で授業を受けたい。友達をつくりたい。今は大学が早く始まってほしい気持ちでいっぱい(工学部1年・女子)
▼友達と旅行やカラオケ、イベントへの参加、食事……。今年20歳になるのでお酒が飲めるオシャレな店にも行ってみたい(生物学部2年・男子)
▼先輩たちの卒業祝い(農学部3年・男子)
▼私が完全に保菌者でないと言いきれず、実家へは公共交通機関を利用しないと帰れないので、祖父母にうつしてしまう可能性を考えて帰省できない。収束したらすぐ祖父母に会いに行きたい(海洋学部4年・女子)
▼多方面からの新型コロナウイルス感染拡大についての分析。各省庁および研究機関からのリポートを中心に目を通す予定(工学部1年・男子)
▼大学最後の1年なのに部活ができていないので、収束したら思いきりやって、大学日本一になりたい(体育学部4年・男子)
▼つい最近、自分にはもったいないほどのかわいい彼女ができた。しかしコロナのせいで遠出もできず、ずっとアパートで遊ぶことしかできなかった。収束したら一緒に江の島に行ったり、町田でショッピングをしたり、ディズニーランドに行ってペアの物を買ったりと、とにかくたくさん甘やかして楽しい時間を過ごしたい(理学部3年・男子)

 
【学生アンケート調査】●調査期間:2020年4月10日〜21日●調査対象者:東海大学在学生(湘南校舎:307人、代々木校舎:17人、高輪校舎:39人、清水校舎:77人、伊勢原校舎:68人、熊本校舎:39人、札幌校舎:53人)●調査回答数:600人●調査方法:東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る