特集:東海大生200人に聞きました
2020年8月1日号
生活習慣、乱れてない?
1日2食、不規則な睡眠、運動不足……

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、東海大学では5月11 日から遠隔授業が開始された。学部学科によって工夫を凝らした授業が展開されているが、キャンパスに通うのとは異なり、「自宅にいる時間が増えた分、生活習慣が乱れがち」という声も聞こえてくる。新型コロナは学生の生活習慣にどのような影響を与えているのか―東海大生100人に聞いた。(構成・編集部)

「新型コロナウイルス感染症の拡大前と比べて、生活習慣にどのような変化がありましたか?」と聞いたところ、食生活では「外食が減り、自宅で食事をとることが増えた」が62人で半数をこえ、「自炊することが増えた」が34人で続く。

政府から感染拡大防止策として外出自粛が呼びかけられる中、「自宅にいる時間が増えたことで身につけた・磨いた特技やマイブームはありますか?」との問いには、「レシピを見なくても作れる料理が増えた」(文化社会学部2年・女子)、「1日1食は自炊をするようになった。最初は簡単な料理しか作れなかったが、レシピを見ながら少し難しい料理にも挑戦している」(観光学部4年・男子)という声も多い。

睡眠時間は42人が「増えた」と答える一方で32人が「不規則になった」と回答。「朝食をとらなくなった」学生も32人おり、通学して決まった時間にチャイムが鳴り、皆で一斉に授業を受けていたころとは異なり、オンデマンド型で好きな時間に動画を見て勉強できる授業も多いことから、夜ふかし、朝寝坊、朝食をとらない学生が増えている現状が見えてくる。

運動習慣について聞くと、「運動量が減った」41人、「運動する時間が減った」23人だったが、「筋トレなど自宅でできる運動をする時間が増えた」も29人にのぼる。中には「筋トレをするようになって自粛期間中に6キロ痩せて筋肉もついた」(情報通信学部2年・女子)という学生も。

栄養や生活習慣と健康に関する研究に取り組む健康学部の池内眞弓准教授は、「決まった時間に起きて朝日を浴び、しっかりと朝食をとることで生活リズムは整います。栄養、運動、休息によって免疫力を高めることができるので、新型コロナの感染予防にも大切です」と話す。

春学期は終盤に差しかかり、8月中旬からは夏季休暇に入る。再び新型コロナの感染拡大が続く中、今一度規則正しい生活を心がけてみてはどうだろうか。

朝日を浴びて朝食をとる20分の散歩から始めよう
健康学部健康マネジメント学科 池内眞弓准教授

朝日を浴びると脳内の体内時計がリセットされ、一日が始まります。体内時計はぴったり24時間ではなく、2〜3週間で半日程度ずれてしまいますから、毎朝リセットして生活リズムを整えることが大切です。

「朝食をとらなくなった」という学生が32人いますが、朝食には寝ている間に下がった体温や脈拍を上昇させ、大腸を刺激し、排便を促す役割があります。また、朝食をとらず、昼に多くの量を食べると血糖値が上がりすぎてしまい、それを抑えるためにインスリンが出て、今度は血糖値が下がりすぎてしまう。このような生活が続くと、若くても糖尿病や高血圧のリスクが高まります。

近年、生活習慣や食習慣の乱れから血圧が130〜140と高い学生が増えています。まずはヨーグルト1個、野菜ジュース1本でもいいので朝食をとる習慣をつけることから始めましょう。

睡眠を促すホルモンであるメラトニンは、体内時計がリセットされてから15〜16時間後に分泌されます。つまり、朝7時に起きて朝日を浴びれば、夜10〜11時には眠くなるのです。レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す質の高い睡眠では、最初に深い眠りに入ることで疲労を回復させる成長ホルモンが分泌されます。しかし遅くまでスマートフォンなどを見ていると頭が覚醒して眠りを阻害してしまう。5〜6割の学生の睡眠状態が悪いという研究結果も出ていますから注意が必要です。

運動不足を感じている人には、朝の散歩がオススメ。20分ほど日の光を浴びると体内時計がリセットされるだけではなく、セロトニンを活性化することができます。セロトニンはストレス解消、集中力のアップにもつながるといわれています。遠隔授業の準備にもぴったりです。ぜひ試してみてください。

学生たちの声から
Q. 自宅にいる時間が増えたことで身につけた・磨いた特技やマイブームはありますか?
▼料理をする機会が増え、レパートリーが多くなった(基盤工学部3年・男子)
▼料理の幅が広がり、リゾットや揚げ物などを作れるようになった(医学部1年・男子)
▼手の込んだ料理を作るようになった。名古屋風スペアリブやハンバーグ、ギョーザやシューマイなどを楽しく作って家族でおいしく食べている。時間ができたので断捨離もはかどった(農学部4年・女子)
▼食事面に気を使い、なるべく毎日体にいい発酵食品を食べるようにしたら5キロの減量に成功した(海洋学部4年・男子)
▼バイトができなくなったのでメルカリで“古着屋”を始めた(健康科学部4年・男子)
▼音楽を聴く。映画を見る。友達と電話をする頻度が増えた(国際文化学部2年・女子)
▼高校では禁止されていたお化粧の練習(教養学部1年・女子)
▼好きな曲を耳コピしたり、楽譜を見たりしながらピアノを弾いている。毎日弾ける曲が増えて楽しい(文化社会学部2年・女子)
▼家を片づけたときに10年前に購入したウクレレが出てきたので練習した。YouTubeやネットを見ながら何曲か弾けるようになった(健康学部3年・女子)
▼高校までやっていたダンスを再開。遠隔授業の合間に1人で自宅でできるので始めやすいと思う(医学部3年・女子)
▼言語の勉強と外国の友達とWEBビデオ会議システム「Zoom」で話すことで英語力が伸びた。筋トレにもハマった!(観光学部2年・女子)
▼腕立て伏せ200回が1日のルーティーンになった(工学部2年・男子)
▼課題以外の時間をゲームでつぶすようになったため、 プレイスキルが上がった(情報通信学部1年・男子)
▼パソコンを使う機会が増え、タイピングなどの機械操作に慣れた。毎日毎日毎週毎週、とにかく課題が出されるので、その日の課題はその日のうちに! という精神が強くなり、課題処理能力が確実に上がった(医学部3年・女子)
▼久しぶりに絵を描くことにハマり、コツや上達法を調べては実践を繰り返しているうちにだんだん上手になってきた(海洋学部3年・女子)
▼株式投資の勉強(工学部2年・男子)
▼けん玉とマージャンがマイブーム(文化社会学部1年・男子)
▼ラディッシュなど簡単にできる野菜を育て始めた(海洋学部3年・女子)
▼実家に帰って、じいちゃん、ばあちゃんの農作業を手伝った。田植えの機械や畑を耕す機械を運転できるようになった!(文学部4年・男子)

 
【学生アンケート調査】●調査期間:2020年6月18日〜7月2日●調査対象者:東海大学在学生(湘南校舎:47人、代々木校舎:6人、高輪校舎:5人、清水校舎:14人、伊勢原校舎:17人、熊本校舎:4人、札幌校舎:7人)●調査回答数:100人●調査方法:学生モニターに東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る