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2020年12月1日号
全日本大学駅伝準優勝
【陸上競技部駅伝チーム】新戦力が圧巻の走り

陸上競技部駅伝チームが、11月1日に開催された全日本大学駅伝対校選手権大会(愛知県・熱田神宮西門前〜三重県・伊勢神宮内宮宇治橋前/8区間、106.8キロメートル)で準優勝となった。4区の石原翔太郎選手(体育学部1年)と6区の長田駿佑選手(同3年)が区間新記録をマーク。新戦力の台頭もあり、勢いづく選手たちは来年1月2、3日の東京箱根間往復大学駅伝競走で2年ぶりの総合優勝を目指す。

今大会には全国から25チームが出場。創部初の連覇を目指したチームは2区を終えて17位と苦しいスタートに。それでも3区の塩澤稀夕駅伝主将(体育学部4年)が、区間2位の好走で流れを変え、チームを11位へと押し上げた。4区を任された石原翔太郎選手(同1年)は前半から積極的な走りで、次々に前を行くチームを抜き去っていく。ルーキーながら、区間賞を獲得する快走を見せ、6位でタスキをつないだ。

5区の本間敬大選手(同3年)も区間4位の力走を見せ、6区では長田駿佑選手(同)が先頭集団に追いつき並走。最後まで粘り強さを見せる区間トップの快走で、先頭に立った。

7区では西田壮志選手(同4年)が先頭から差をつけられるも青山学院大学から39秒差の2位でタスキをアンカーの名取燎太選手(同)へ。駒澤大学の田澤廉選手(2年)と並走しながら徐々にトップを追い詰め、10.6キロメートル地点で青学大をとらえると、その後は田澤選手と一歩も引かないデッドヒートを展開。最後はあと一歩届かず23秒差で準優勝となった。

両角速駅伝監督(体育学部教授)は、「敗れはしましたが『内容では勝った』と思えるほど選手たちは素晴らしい粘り強さを見せてくれました」とたたえていた。

石原選手・長田選手が区間新 箱根路での快走にも期待

1年生ながら4区を任された石原選手は、「緊張しながらタスキを待っていた」という。チームが17位で3区を迎えたところで、両角速駅伝監督(体育学部教授)から電話で「先頭のチームとは差があるが、気にせず自分の走りに集中すればいい」と指示を受けた。中継所から3区の塩澤稀夕選手(体育学部4年)の姿が見え、「11位まで順位を上げてもらえたので、自分も頑張ろうと気合が入った」と石原選手。

初の伊勢路へと駆け出した石原選手は「ペースは気にせず、ひたすらに前のチームを抜いた」。第4中継点到着時には、チームを6位まで押し上げる快走だった。

タイムは33分16秒。学生ながらリオデジャネイロ五輪3000メートル障害の日本代表にも選ばれた塩尻和也選手(順天堂大学卒)による区間記録を32秒上回る鮮烈な大学駅伝デビューに、「コロナ禍でも大会を実施してもらえたことに感謝をしてレースに臨んだ。箱根に向けて自信につながります」と笑顔を見せていた。

3年目にして急成長 粘り強さ武器に区間賞

トップと43秒差の7位でタスキを受けた6区の長田選手は、「優勝するためにとにかく先頭に追いつこうと前半から積極的に飛ばした」と話す。スタートしてすぐに、前を行く3大学をとらえると、スピードを緩めることなく、先頭集団まで追いついた。最後は明治大学、早稲田大学とスパート合戦となるも、持ち味の粘り強さを武器に、先頭で7区の西田壮志選手(体育学部4年)にタスキをつないだ。

「今年は練習を積めていたので自信がありました」と長田選手。コロナの影響で3月から地元の北海道に帰省していたが、「過去2年間は故障で走れていなかったので、今年こそ結果を残す」という強い意志のもと、自宅周辺でできるトレーニングに励んだ。「睡眠時間や体のケアにも時間を割いた結果、けがに強い体づくりができた」と収穫を語る。

7月にはホクレンディスタンスチャレンジ士別大会5000メートルで自己ベストの14分14秒50をマーク。「限られた環境でも成長できたことが大きな自信になった」と振り返る。チームに合流した夏合宿後も意欲的に走り込み、全日本での好成績につなげた長田選手に両角監督も賛辞を送る。「正直なところ、この1年でここまでの選手になるとは想像もしていませんでした。私自身、学生の秘める力の大きさをあらためて勉強させてもらいました。本当に素晴らしい走りでした」

箱根駅伝に向けて、長田選手は、「距離が延びるが、さらに力をつけて本番を迎えたい。次こそ優勝を勝ち取ります」と抱負を語っている。



 
(写真上から/写真提供=陸上競技部駅伝チーム)
▼ゴールテープを切るアンカーの名取選手
▼ルーキーながら積極的な走りで次々に先輩ランナーを追い抜いた石原選手
▼「優勝を逃した苦しさはあるが個人としては100点の走りはできた」と長田選手