News:総合
2021年5月1日号
近畿大学、帝京大学と締結
私立総合3大学アライアンス

4月16日に東京・霞が関の文部科学省で、近畿大学、帝京大学、東海大学による「私立総合3大学アライアンス」が締結された。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、高等教育のあり方にも変化が予想される中、医学部を含む幅広い学問分野を有する3大学が、コロナ後とその先の次代を見据え、より高い次元の教育・研究成果を社会へ還元することを目指すもの。

締結式には学校法人近畿大学の世耕弘成理事長と学校法人帝京大学の冲永佳史理事長・学長、東海大の山田清志学長が出席。初めに山田学長が、「3大学は医学部を含めた私立の総合大学で、それぞれに確固たる建学の精神を有しており、学生の総数は私立大学全体の約5%にあたる約8万4000人を数えます。同じようなガバナンス体制を持っていることから、アライアンスを締結してはどうかと相談したところ、非常に挑戦的な試みであるとご理解いただいた」と経緯を説明した。

大学間の協定に見られる単位の互換や授業の相互乗り入れなどだけでなく、「ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた活動をしていきたいと考えています。1本の矢でも十分強い私立大学ですが、3本の矢になることでより強固な活動が展開できるものと思っています」と展望を語った。

世耕理事長は、「連携して大学界のフロントランナーになることで新しい教育のあり方について検討し、単独ではなかなか踏みきれない新たなチャレンジをしていきたい」と力説。冲永理事長・学長は、「独自に培ったリソースを出し合うことで補完できる事象も必ずある。それらを用いてシナジーを生み出し、人材育成に資する教育環境を互いに醸成して切磋琢磨し、グローバルな視点を意識しながら社会に活力をもたらす活動を展開できれば」と期待を語った。
 
今年度はすでに「NHKライブラリー」の111番組の共同利用が可能となっており、東海大では授業を補完する教材などに活用するほか、学生たちの見分を広げるために活用を促進する予定。将来的にはリモート授業用教材といったコンテンツの共有や共同開発、共同研究の実現など、教育、医療、研究・国際化、経営・管理などさまざまな分野での施策を展開する計画となっている。

 
(写真上)協定書を手にする世耕理事長(左)、冲永理事長・学長(中央)、山田学長
(写真下)記者からの質問にも答えた