News:付属諸学校
2021年8月1日号
【山形高】アニメーションの制作がスタート
中止になった修学旅行をテーマに

山形高校が6月25日にオンラインで、アニメーションの企画発表会を行った。昨年度の2年生から始まったアニメーション科目は、同高の総合学習コースの選択科目の一つで、制作会社のアニメーターらが講義を担当。2年目を迎えた今年度は、3年生がコロナ禍で中止になった修学旅行をテーマに作品を制作しており、当日は3つの班が企画案を発表した。

「総合学習コースには多様な進路を目指す生徒が集まっているので、興味関心を引き出し、視野を広げることを目的に、選択科目にアニメーシンを取り入れました」と鈴木敏嗣教諭は話す。

2時間の授業を週に2回開講し、『ルパン三世 カリオストロの城』などを手がけた螢謄譽灰燹Ε▲縫瓠璽轡腑鵐侫ルムと、映画『STAND BYME ドラえもん2』などを制作した蠻鯀箸カリキュラムの制作から協力。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大を受けて生徒たちは月に1回オンラインでアニメーターらの講義を受け、セル画やクレイ、切り紙を使ったアニメの基礎を教わり、その後は鈴木教諭の指導のもとで課題をこなしながら技術を磨いてきた。

伊藤希さんは、「将来はアニメーターになりたいと考え進学しました。授業を通して一つの作品がどうやってできるのかを知り、アニメを見るときも自然と“何枚のセル画を使っているのだろう”と考えるなど、視点も変わった」と充実の表情を見せる。

3つの班が企画を発表 完成後の上映会も計画
テレコムの伊東耕平氏らが参加した企画発表会では、各班が作品のイメージをまとめたシミュレーション映像である「プリビズ」をもとに説明した。「青春旅行」と題した1班は、修学旅行の中止が発表されたホームルームの後、教室の扉を開けると広島につながっており、扉を介して関西、台湾、沖縄と回るストーリーをまとめた。2班は、日本各地の観光地や食べ物などを盛り込んで“行った気持ちになる”作品を提案。3班は広島で戦争経験者の話を聞く平和学習を通して平和について考える案を発表した。

各班への質問や改善点を語った伊東氏は、「起承転結や流れが大切。作品の制作途中で軸がブレてしまわないように構成をしっかり固めて」とアドバイスを送った。

7月に入って実際の制作が始まり、「作画の枚数の多さにアニメーターの大変さを実感しています」と大沼碧さん。作品は年内の完成を目指し、学内での発表会や県内の映画館での上映なども計画されている。飯野花音さんは、「プロの意見を聞き、成長を実感しています。コロナで中止になった修学旅行をアニメの世界で楽しみたい」と語った。

 
(写真上)オンラインで企画を説明する伊藤さん
(写真下)絵を描き、作品を制作する生徒たち