Column:Interview
2021年11月1日号
プロ野球ドラフト会議 学園の5選手に指名
10月11日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、卒業生を含む5選手が指名された。読売ジャイアンツから4位指名を受けた付属相模高校の石田隼都選手(3年・投手)と、育成3位で指名された硬式野球部の亀田啓太選手(体育学部4年・捕手)の声を紹介する。

【相模高】「喜びも悔しさも財産」 球界を代表する投手目指す

一日一生―。

巨人から4位指名を受けた石田選手は、ドラフト会議後に相模高で開かれた記者会見で、自身の座右の銘を色紙に力強く書き込んだ。

「一日を一生涯のつもりで生きる、頑張るのは常に今という意味で、門馬敬治前監督から教わった大切な言葉です」

石田選手は1年時から主力として活躍し、夏の全国高校選手権大会ではチームのベスト16入りに貢献。3年春の選抜高校大会では、5試合で29回1/3を投げて無失点と圧巻の投球を見せ、チームを高校日本一へと導いた。

春夏連覇を目指した7月、チーム内に新型コロナウイルス感染症が広がり、神奈川県大会の準々決勝を辞退せざるを得なくなった。「明日もこれまでどおり日本一を目指すんだと思っていた矢先、突然野球が目の前から消えてしまった。一日一生という言葉が、これまで以上に深く心に刻まれました」

幼いころから夢見たプロ入りを決め、「高校時代に味わった喜びや悔しさは大きな財産。早く1軍のマウンドに上がり、取れるタイトルはすべて狙いたい」と意気込む。目標は、相模高の先輩でもあり、日本球界を牽引する菅野智之選手(体育学部2012年度卒・巨人)だ。「緊張してしまうかもしれないが、調整法や投球術など、勇気を出して聞いてみたい」と笑顔を見せた石田選手。自身の武器と語る「強気な投球」に磨きをかけ、巨人のエース、そして日本球界を代表する投手を目指す。

【湘南】人との出会いで成長 支配下登録をつかみ取る

「指名されてホッとしました」。平塚市の野球部寮で井尻陽久監督(体育学部教授)らと中継を見守った亀田選手は、チームメートから手渡された巨人のレプリカユニホームを着て満面の笑顔になった。小学1年生で友人に誘われて野球を始め、「巨人ファンの姉と一緒に試合を見るうちにファンになりました。その球団に指名されるとは」と感慨深げに語る。

付属甲府高校では1年時からベンチ入りし、村中秀人監督(甲府高教諭)にリード面を徹底的に鍛えられた。試合後には監督の自宅でも指導を受けるなど期待をかけられ、「打たれたら捕手の責任、抑えたら投手の手柄。たとえ構えたところに来なくても、それを含めてリードだと教わりました」。

しかし、「このままではプロで通用しない。もう一度しっかり野球を勉強する」と東海大学に進学。2つ上の海野隆司選手(体育学部2019年度卒・福岡ソフトバンクホークス)と寮で同部屋になり、「一緒に動画を見たり、練習したりして、細かな技術や考え方を身近で見て、聞いて学ばせてもらいました」。

4年の春に正捕手の座を勝ち取り、強肩を生かして次々に走者を刺した。打力も売りで、首都大学春季リーグ戦ではベストナイン捕手にも選出された。「井尻監督から心身ともに強くなくてはいけないと言われ、ミスをしても切り替えて取り返すと思えるようになったことが大きい」と語る。

「これまで出会い、成長させてくれた方々に本当に感謝しています。育成指名なのでまずは支配下登録が目標。肩と打力でアピールしたい」



ドラフト会議では石田選手と亀田選手のほかにも、東北楽天ゴールデンイーグルスから卒業生の吉川雄大選手(体育学部18年度卒・JFE西日本・投手)が7位で、山形高校の大河原翔選手(3年・外野手)が育成3位でそれぞれ指名されたほか、相模高卒業生の豊田寛選手(日立製作所・外野手)が阪神タイガースから6位で指名を受けた。

 
(写真上)ドラフト会議後の記者会見ではプロ入りの決意を語った
(写真下)巨人のレプリカユニホームを着て活躍を誓った