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2021年4月1日号
IAEAの専門家が最新情報を解説
原子力の国際安全基準コース国際教育センターと国際原子力機関(IAEA)による短期研修「IAEA講師による原子力の国際安全基準研修コース」が、3月8日から11日までオンラインで実施された。原子力関連企業の社員や規制機関の職員、原子力工学を学ぶ学生など50人が国内外から受講した。
東海大学とIAEAは2013年から日本政府の支援を受けて短期研修をスタート。17年からは両機関による独自プログラムとして継続し、18年には「原子力安全教育分野における実施協定」を締結。20年2月には、日本とアジアで国際基準に精通したリーダーを養成する「IAEA国際スクール 原子力・放射線安全リーダーシップ」も行うなど、人材育成分野での連携を深めている。
研修では、IAEAの定めた国際的な安全原則や緊急事態への対応手順、過酷事故への対応プログラムなどについて9人の専門家が講義。11年の東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて再整備が進んでいる最新の安全管理基準や対策の全体像を解説した。
最終日の11日には、東日本大震災の犠牲者への追悼の念を込めて講義前に全員で黙祷。その後、日本の検査システムの改革状況と緊急事態対応ガイドラインについて、原子力規制庁の講師が講義した。また最後には、国際教育センターの広瀬研吉教授が、原子力の安全対策に関する国際的な枠組みを紹介した。
受講者からは、「とても充実した内容で、研修を用意してくれた東海大とIAEAの皆さんに心から感謝したい。次回は対面方式で開催されることを期待しています」といった声が聞かれた。