News:研究
2020/05/01 画期的な分析機器を開発
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2020年5月1日号
画期的な分析機器を開発
腎機能の正確な観察へ

工学部の木村啓志准教 授(マイクロ・ナノ研究 開発センター)が螢縫灰鵑覆匹閥ζ嘘発した分析機器「BioStation CT for MPS」が3月16日に、湘南校舎のイメージング研究開発センターに導入された。

この機器は、ニコン製の細胞培養観察装置「BioStation CT」と、腎機能のうち、血液から不要物を取り除いて原尿を作る糸球体と、原尿内の水分と栄養素を再吸収する尿細管の 機能を再現したマイクロ流体デバイスを組み合わせている。血流を模した流体による機械 的な刺激を細胞に与えた時の変化や医薬候補品投与前後の変化を24時間、 リアルタイムで観察できるだけでなく、染色処理をしなくても細胞を詳細に観察できるのが特徴。

木村准教授は、「この機器を用いることで研究効率が大幅に向上し、より正確な腎臓の機能分析や薬の効果検証も可能になる。学生にも積極的に活用してもらって研究成果の発信や研究力の向上に役立てるのはもちろん、機器や観察手法の改 善を進め、将来の商品化につなげたい」と語っている。

なおこの機器は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構が展開している「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤 技術開発事業(再生医療技術を応用した創薬支援基盤技術の開発)」の一 環で開発された。木村准教授は「創薬における高次 in vitro 評価系としての Kidney-on-a-chipの開発」の研究開発代表者を務め、腎臓内科医の南学正臣氏(東京大学教授)や、藤井輝夫氏(同)、ニコンと共同研究を進めている。

 
(写真)3月18日には機器の利用説明会も開かれた