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2021年7月1日号
集大成のリサイタル
支えてくれた人たちに演奏で感謝を届ける
亀山鴻伸 さん(2020年度大学院芸術学研究科修了)

今年3月に大学院芸術学研究科音響芸術専攻を修了した亀山鴻伸さん。集大成となる修了リサイタルが6月11日に神奈川県民ホールで開かれた。

教養学部生時代は数列や集合論を応用して演奏曲を分析するなど、理系的なアプローチで研究に取り組み、大学院では「保育者養成校におけるピアノ教育の方法論〜電子ピアノのネットワーク・システムの有効活用」をテーマに修士論文を作成。大学院進学後1年目から神奈川県・平塚学園高校で非常勤講師を務め、教育者としての経験も積んできた。

昨年度秋学期の修了生の中で、リサイタルを開いたのは亀山さんのみ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により昨年度末の予定が延期となり、「本当に開催できるのか不安だった」という。そんな亀山さんの背中を押すように、当日会場には友人や恩師、高校の教え子たちが駆けつけた。「今まで支えてくれた人たちが客席に見え、演奏の調子が上がっていくのがわかった」と、ベートーヴェンの『ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109』や、教養学部芸術学科音楽学課程で教鞭をとった二宮洋名誉教授作曲の『過ぎ去る喧噪』など6曲を演奏。終演後も鳴りやまない拍手に後押しされアンコールに応えた。

修士課程を修了した後も、「研究を続けるため博士課程のある大学院への進学を目指す」と新たな歩みを進めている。「演奏者としての活動もやめません。今回のような心に残る演奏会を開くことが目標です」

 
(写真)集まった友人や恩師らを前に堂々と演奏