特集:東海大生200人に聞きました
2015年7月1日号
ボランティアは遠い存在!?
76%の人が「ない」と回答

清掃や募金など多岐にわたるボランティア活動。聞き慣れた言葉だが、縁遠い存在と感じている学生も多いのでは? そこで今回は、東海大生200人に参加経験や印象などをアンケート。学生にとってボランティアとはどのような存在なのだろうか。(構成・編集部)



「今までボランティアに参加したことがありますか?」と聞いたところ、76%の学生が「ない」と回答。「学業との両立が難しい」41人、「興味がある活動が見つからない」36人、「やり方がわからない」30人などの理由が並ぶ。

中には、「対価がないのはつらい」(情報通信学部3年・男子)といった意見も。学業やアルバイトなど、自分のために時間を割きたいという学生も多い。



一方、ボランティアに「参加したことがある」と答えた24%の学生に、「よかったこと」を尋ねると、「社会勉強ができた」が23人で最も多く、「知らない世界に足を踏み出し、視野を広げられた」(基盤工学部3年・女子)、「さまざまな世代の知り合いができ、友達が増えた」(農学部2年・女子)といった声も上がる。

「相手のために何ができるのかを考える中で、想像力やコミュニケーション能力が身についた」(文学部4年・男子)と答える学生もいた。地域の清掃や動植物の保護、チャリティーイベントの運営などさまざまな活動に携わりながら自身を磨いているようだ。

経験のない学生からは、「やり方がわからない」という意見も目立つ。実際に活動している学生は、チャレンジセンターのプロジェクトやサークルに加入したという例が多く、始め方に悩む学生にはヒントになりそうだ。「友達や先輩が参加していたので興味を持った」(工学部3年)という学生もいる。実際に活動している人から話を聞いてみるのも、いいきっかけになるだろう。

Monitor’s VOICE
将来を決めるきっかけに
学生モニター 三品茉琳さん( 医学部1年)

私が初めてボランティアを経験したのは、小学生のときでした。老人ホームを訪問し、利用者の皆さんの食事を手伝いました。昔話を聞きながら、一緒に折り紙を折るなど、私自身多くのものを学びました。

帰り際に、一緒に遊んだおばあちゃんから「今日は本当に楽しかったよ。ありがとね」と笑顔で声をかけてもらい、驚いたことを覚えています。「自分は遊んでもらっただけなのに、喜んでもらえたんだ」と小さな試みでも、誰かに感謝されることを学びました。

中学生のときには、児童保育施設に手作りのパウンドケーキを届ける取り組みにも参加しました。2つの活動を通じて、人のためになる喜びを知りました。相手を思いやりながら行動することは、多くのものを学ぶことにつながります。将来は、「人の助けになる仕事につきたい」と思い、医師を目指して勉強しています。

これからは授業で実習も始まり、医師になるための努力の日々が続きます。それでも、ボランティアをきっかけに決めた夢に向けて頑張ります!

学生たちの声から
▶ 地域の清掃活動を4年間続けてきた。満足感だけでなく、地元について詳しく知るきっかけになった(総合経営学部4年・男子)
▶ 移動水族館を運営するボランティアを通じて、多くの人と知り合うことができた(海洋学部3年・女子)
▶ 一方的な社会貢献だけでなく、相互に恩恵がある貴重な機会だと感じた(国際文化学部3年・女子)
▶ 特別支援学校でのボランティアに参加し、視野が広がった(理学部1年・女子)
▶ 自分の力で誰かを救える意義のある活動だと感じた(基盤工学部2年・男子)
▶ 東日本大震災が発生し、ボランティア活動の重要性を再認識した(情報通信学部4年・男子)
▶ 高校時代はボランティアをする機会がたくさんあったが、大学に入ってからは、忙しくて参加できていない。機会を見つけて参加したい(文学部3年・男子)
▶ やりたいと思うが、始め方がわからない(体育学部3年・男子)
▶ 近所の高校生が清掃活動をしてくれるので、ありがたい(文学部1年・女子)
▶ 身近なイメージがなく、中途半端な覚悟では参加できない(法学部4年・男子)
▶ 注目されていない活動も多くある。若い人の参加も少ないと感じるので、もっと知ってもらう機会が必要(体育学部2年・男子)
▶ もっと主催者側の呼びかけがあれば参加者も増える(健康科学部1年・女子)
 
【学生アンケート調査】●調査期間:2015年4月中旬●調査対象:東海大学在学生(札幌校舎11人、代々木校舎5人、高輪校舎10人、湘南校舎121人、伊勢原校舎16人、清水校舎17人、熊本校舎13人、阿蘇校舎7人)●調査回答数:200人●調査方法:ヽ慇献皀縫拭爾縫瓠璽襪妊▲鵐院璽箸鯒杰し回答を得る▲ャンパス内でアンケート用紙を直接配布し回答を得る