News:総合
2016年4月1日号
望星丸からの天体ショー
皆既日食を全国に中継

東海大学が3月9日、パラオ諸島付近で観測された皆既日食の様子を伝える特別番組をインターネット上の特設サイトで放送した。また、学園のネットワークを生かし、理科系教育の普及と教育の機会の拡大を図ろうと湘南校舎や熊本校舎、付属諸学校で同番組の上映会も行われた。※学年は当時

この特別番組は、東海大の海洋調査研修船「望星丸」を使った「第47回学校法人東海大学海外研修航海」の研修団がパラオ沖を通過することから、学生・生徒をはじめ、一般市民らに自然現象の不思議に触れてもらおうと企画されたもの。

東海大では、2009年7月に「望星丸」で観測した皆既日食の様子をインターネットで配信。12年5月には関東・四国・九州で観測された金環日食のライブ中継や観測会を実施している。

今回の中継に向けて、梶井龍太郎副学長ら教職員、文学部広報メディア学科、工学部電気電子工学科、チャレンジセンターユニークプロジェクト「日食観測プロジェクト」、研修航海研修団の日食観測担当班に参加した学生らが連携し「日食観測プロジェクト」を結成。台本づくりやリハーサルを行ってきた。番組のディレクターを務めた柊智之さん(工学部3年)は、「当初は他学部の学生との連携に難しさも感じたが、『いい番組を作りたい』と団結し万全の準備ができた」と振り返る。

当日は湘南校舎9号館にある工学部スタジオを拠点に中継を実施。パラオ沖はあいにくの曇り空だったが、雲の合間から観測された欠け始めの太陽の様子などを伝えた。そのほかにも、理学部物理学科の櫛田淳子准教授による日食の仕組みや観測方法の解説を全国に届けた。

司会を務めた原絢萌さん(同2年)は、「皆既日食は映せませんでしたが、天体の不思議や魅力を伝えられたのでは」と大役を終えて安堵の表情を浮かべていた。

湘南校舎の上映会を運営した観測プロジェクトの會澤智優さん(理学部3年)は、「09年の日食観測航海に参加し、今回も感動を伝えたいと準備してきました。望星丸からの映像では暗くなっていく様子などがよくわかり、参加者にも楽しんでいただけたと思います」と話していた。

【関連記事】各地で特別番組の上映会
 
(写真上から)
▼湘南校舎のスタジオから中継を行う学生たち
▼望星丸船上で観測を行う研修団
▼研修団が撮影した日食の様子
▼熊本校舎での上映会にも多数が参加