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2011年12月1日号
close up Hero 男子柔道部 中矢選手
世界王者が躍動 目指すはロンドンで金メダル
73キロ級 中矢 力 選手(体育学部4年)

小さなエースが躍動した―。体重別団体全5試合のうち4試合に出場。すべてでポイントを挙げ、日本一への原動力になったのが中矢力選手だ。昨年の同大会決勝の筑波大戦で、僅差でも勝てば優勝の場面、大将に入った中矢選手は焦りから本来の力を発揮できず、引き分けに終わった。「団体戦の特有のプレッシャーに勝てなかった。尼崎には悔しい思い出しかない。今年はうれしい、というよりほっとしている」と笑う。

個人戦では、昨年の講道館杯で初優勝を遂げると、グランドスラム東京、同パリと立て続けに制覇。今年8月の世界選手権でも優勝し、世界ランクは堂々1位まで上り詰めた。「上水監督のアドバイスもあり、立ち技の強化を図りました」。もともと得意の寝技に加え、内股や大外刈りの練習を繰り返し、今では「試合の主導権を握る武器になる」ほどまで完成度を高めた。

自らのスタイルを東海大になかったタイプという。「“一本取って勝つ”のが東海柔道。僕には海帆(高木選手)のパワーも、龍(羽賀選手)のスピードもない。ただ、しぶとさなら負けない。どんな形でも勝利をつかみたい」。目標はロンドン五輪での金メダルだ。「今は世界一だけど、子どものころから夢だった五輪で勝たなくては、本当の世界一とは言えません」

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なかや・りき 1989年愛媛県生まれ 新田高校出身。「粘り強く、泥臭い柔道が持ち味」。168センチ73キロ