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2013年11月1日号
箱根駅伝への道
2年ぶりの出場権をたぐり寄せた4年生の思い

「頑張れ! ラストだぞ」。ゴール手前、苦悶の表情で必死に走る土屋選手に、元村大地選手(体育学部4年)が声をかけた。15キロ地点までチームのトップを争っていた土屋選手だったが、給水所で転倒し、胸から地面にたたきつけられた。「苦しくて20秒ぐらい止まってしまった」ほどの痛みを押して走る後輩の背中を、最後まで押した。

本来であれば、エースとして引っ張る立場の選手だ。しかし9月前半に右足首を痛め、この日も痛み止めを飲んでの出走。個人トップは狙えずとも、「若いチームなので安心して走れるようにできれば」と、1年生らの集団走をサポートする役目を買って出た。

序盤から身振りを交えて指示を出し、ペースメーカー役を担った。「練習を積めていなかったのできついところもあった」と一時離される場面もあったが、両角監督は「5人の1年生は初の20キロレースだったので、精神的にも楽になったと思う」と評価した。

そんな元村選手と同じく4年生の上原主将は、「下級生はスピードランナーが多いので、箱根で上位に入って、来年は距離の短い出雲駅伝や全日本大学駅伝でも勝負させてやりたい」と話す。4年生の思いがたぐり寄せた2年ぶりの出場権。来年度以降の戦いも見据える箱根路で有終の美を飾りたい。

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(写真)土屋選手(左)に声をかける元村選手