特集:東海大生200人に聞きました
2014年4月1日号
SNS上の問題行為をどう思う?
高い意識でトラブルを避けよう

「フェイスブック」や「ツイッター」といったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用している東海大生は、本紙アンケートによると89%にものぼる。友人と連絡をとったり、情報を発信したりと便利に活用している人が多いようだ。しかし近年、このSNS上で問題行為を起こし、非難が殺到するなどのトラブルが社会問題化している。東海大生たちはどのように考えているのだろうか。 ※学年は調査実施当時







本紙では、2012年7月号でもSNSの利用率についてアンケートを実施しており、当時は74%の学生が「使っている」と答えていた。今回の調査結果と比べると、単純に見て約1年半で15ポイントも利用率が上昇している。SNSが学生たちの生活に、より浸透しているといえるだろう。

普及が進むにつれて、高校生や大学生ら若者を中心に、SNS上にふざけて撮影した画像を投稿したり、未成年にもかかわらず飲酒や喫煙の事実を明かすような書き込みをしたりといった問題行為が増加し続けている。東海大生の中でも、「家族や友人など身近な人の書き込みが問題化した」人が9人を数えるなど、いわゆる“炎上”にかかわるケースがあった。
 
一方で、そもそも「トラブルにかかわったことがない」という学生は185人と大多数を占めており、日ごろからSNSを慎重に利用している様子もうかがえる。学生たちの多くは、「投稿や書き込みをしない」(健康科学部3年・女子)など、「問題になるような行動をとらない」よう心がけているようだ。「SNSの書き込みは全世界の人が閲覧できる可能性があることを自覚するべき」(観光学部2年・女子)など、「不特定多数の人に見られることを考える」「個人情報の記載を避ける」ことに気を使っている学生も多い。また、「後先考えずに行動する自分勝手な人が増えている」(教養学部3年・女子)というように、ネット上のモラルや自制心の低さに原因があるという意見も多かった。

SNSは手軽に他者とコミュニケーションをとれる便利なツールだが、誤った使い方をするとたちまち問題化してしまう。進学、進級で新しい友人も増える4月、あらためてその使い方に注意を払いたい。


学生たちの声から
Q.SNSでの問題行為や炎上についてどう思いますか?
▽スマホが普及してSNSが更新しやすくなったこと、SNSで誰でも有名人のような気分を味わえることが(炎上が増えた)理由ではないか(生物学部2年・女子)
▽何か面白いことを言わないと嫌われる、話題にならないといけない、などの思い込みがあるのでは。人の迷惑になると思わずにやっている人もいるのかも(生物理工学部3年・女子)
▽ユーモアですむ範囲の認識力不足と歪んだ内輪志向の現れ(情報通信学部4年・男子)
▽精神年齢が低く、目立ちたがり屋が多いから(観光学部1年・男子)
▽ツイッターのユーザーは、自分の友達だけが投稿を見ていると勘違いしている人が多いように感じる(文学部2年・女子)
▽ツイッターへの書き込みにLINEのIDを載せたりしていて、SNSの恐ろしさを知らない人が多い(法学部3年・男子)
▽自己主張の激しい人が炎上をしてしまうのでは。私自身、事実をありのままに書いたのに炎上した経験がある(教養学部2年・男子)
▽学校で正しいSNSマナーや(非公開の機能を設定する方法などの)使い方を教えたら、問題を解決するのに役に立つかも(工学部4年・女子)
▽問題を起こすのは大人へのSOSのサイン。問題を起こす若者だけを取り上げて悪く言うのではなく、よき教育者の発信、人格のある大人になるための道徳教育に力を入れるべき(工学部4年・男子)
▽危機管理能力の低下、情報の発信が不可逆であることへの理解が浅い(工学部1年・男子)
▽他人の粗探しをする人はたくさんいるから注意しなくては(健康科学部2年・女子)
▽SNSで何かを発信するのは、自己アピールして目を向けさせたいという気持ちの表れ。それは誰でも持っている気持ちだが、過ぎた結果が問題になる(海洋学部1年・女子)
▽SNSが世界につながっていることを理解していない人が問題行為を起こす(産業工学部3年・男子)


湘南で公開市民講座
SNSの利用をテーマに学生と企業が議論

SNSの利用について、若者と企業が本音で議論を深めよう――東海大学公開市民講座「スマートフォン時代における青少年のSNS利用と企業のセキュリティポリシー」が、3月1日に湘南校舎で開催された。

文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択された「To-Collaboプログラム」の一環で行われたもの。SNSは青少年にとってなくてはならないコミュニケーションツールとなっている一方、アルバイト業務にかかわる内容を投稿して世間から批判を受ける――いわゆる炎上するケースが増えている。

SNS投稿記事の炎上は投稿者を雇用している企業へも影響が及び、謝罪、契約解除、閉店などの事例も相次いでいることから、これらに対応するための議論の場として開かれた。

スマホ所持の是非やルールなどを語り合う
当日は、そば屋のアルバイトが厨房での悪ふざけ画像をツイートしてネット上で炎上騒ぎになった実例をもとに、企業関係者らと学生が4〜6人のグループに分かれて意見を交換。「仕事中にスマホが必要なのか、あらためて考えるべき」など、アルバイト中のスマートフォン所持の是非やSNS発信に関するルールなどについて語り合った。

その後、グループディスカッションでの議論を踏まえ、企業関係者と学生、教員によるパネルディスカッションを実施=写真。企業側のセキュリティポリシーとして、「家庭や産学が連携して学びの場をつくるべき」などの意見が出された。また、「SNSは広告ツールの一種であるという自覚が必要」「あれもダメ、これもダメと規制をしすぎなのではないか?」といった意見が会場からも次々と出され、関心の高さがうかがえた。