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2015年2月1日号
大学所蔵のエジプトコレクション
珠玉の200点を公開

東海大学と横浜ユーラシア文化館の共同企画「古代エジプト ファラオと民の歴史―東海大学のエジプトコレクション―」が、1月31日から4月5日まで同館で開催されている。東海大が所蔵するコレクション約200点の展示を中心に、大学の文化財に対する取り組みを発信する。学生による体験型ワークショップや読み聞かせ、音声ガイドなどの企画も用意されている。

東海大の古代エジプトコレクションは、故鈴木八司名誉教授が収集し、2010年に寄贈されたもの。日本のエジプト学研究の先駆者である鈴木名誉教授のコレクションは、古代エジプトおよび中東のパピルス文書・土器・織物など約5000点、写真資料約1万5000点にも及ぶ。

横浜ユーラシア文化館から依頼を受けた今回の企画展では、選りすぐりの約200点を展示する。死者の来世での再生を祈る『人形棺蓋片』をはじめ、装飾品や陶器など貴重な資料が並ぶ。修復師を目指して研鑽を積む学生たちが修復・保存したパピルス文書も公開
する。

企画展を担当する文学部アジア文明学科の山花京子准教授は、「今回の企画展は古代エジプトの人々の生活と精神性に迫る内容となっています。質・量ともに日本有数の鈴木コレクションを多くの人に見ていただく機会になれば」と語った。

学生や専門家の力を結集 幅広い活動を展開


鈴木コレクションは、これまで文学部歴史学科考古学専攻の学生有志らが、情報技術センターの協力を得て古いネガフィルムを補正・デジタル化するなど、整理、修復・保存に取り組んできた。
 
14年春からはチャレンジセンターユニークプロジェクトの採択を受けて、「International CulturalProperties Project」(ICPP)として活動。多くの学科の学生が参加し、約400片の古代パピルス文書の修復や、資料を測り記録する遺物整理などを続けている。

「学生や専門家の力を借りて、やっと公開できるところまできました」と山花准教授。同センターが衛星データ解析で発見した古代エジプト遺跡などを紹介する「東海大学と宇宙考古学展」や、写真展「エジプト学者鈴木八司のまなざし」といった関連企画も数多く実施。東海大が長年にわたって取り組んできた成果を発表する。

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(写真上)1月30日に開かれた関係者や報道陣向けの内覧会には、山田清志学長ら大学教職員をはじめ、来賓として駐日エジプト・アラブ共和国特命全権大使のヒシャーム・エルズィメーティ閣下(左)も出席。山花准教授が案内し、貴重な資料について解説した
(写真下)木棺の蓋部分にあたる『人形棺蓋片』
Information
【会 期】1月31日(土)〜4月5日(日)
【会 場】横浜ユーラシア文化館(神奈川県横浜市中区日本大通12)
【休館日】月曜
【料 金】一般300円、小・中学生150円
※ワークショップは土・日・祝日開催