News:付属諸学校
2016年9月1日号
7部門で知識と友情を育む
【学園オリンピック夏季セミナー】
嬬恋で学びを深める6日間

学校法人東海大学が付属中高生を対象に毎年実施している学園オリンピック夏季セミナーが、7月31日から8月5日まで、群馬県・東海大学嬬恋高原研修センターで開催された。8月6日から8日には湘南校舎で学園オリンピックスポーツ大会や付属校生向けの各種イベントも行われた。

夏季セミナーには1次審査を経て選抜された159人が参加。国語や数学など7部門に分かれて、学園の各教育機関の教員が協力して練り上げたプログラムに挑んだ。
 
今年度で25回目を迎えた英語部門では、英詩の音読や創作に挑戦。2人一組でアメリカの高校生の日常生活を劇にして発表するプログラムも組まれた。

セミナー中は日本語の使用が禁止され、自分の考えをすべて英語で伝える。藤田智子教授(国際教育センター)は、「単語や文法を身につけることがゴールではありません。母国語以外でのコミュニケーションの楽しさを知り、海外に出た際に、さまざまな文化を肌で感じるきっかけにしてほしい」と話す。

3年連続で参加した武岡美夢さん(付属浦安高校3年)は、「日ごろ交流の少ない学園の仲間やネイティブの先生たちと“英語漬け”の毎日を過ごして、まるで留学をしているような気分だった。毎年かけがえのない経験を積める場所」と笑顔を見せていた。

「今を一生懸命に」熊本地震の講座も
理科部門では、農学部の村田浩平教授による「地震と防災 熊本地震を経験して」と題した講義も実施された。4月16日に発生した本震直後の阿蘇校舎の様子を写真で説明したほか、地滑りや断水など被害についても詳しく伝えた。

真剣な表情で耳を傾けていた生徒たちは、「いつ自分の周りで地震が起こるかわからない。しっかり備えようとあらためて感じた」「村田先生の『今ある環境を大切にして、一生懸命にさまざまなことに打ち込んでほしい』という言葉が胸に響いた」と口々に感想を話していた。

各部門で知識を培い、成長を実感した夏

ディベート部門では、日本での国民投票制度導入の是非について議論した。参加者の中には、中等部1年生3人の姿も。大西莉那さん(付属相模高校中等部1年)は、「小学校で児童会の役員をしていた経験を生かして、自分の意見を発表する力をさらに伸ばしたかった」と参加理由を話す。「難しいテーマだったけど、先輩たちが優しく接してくれて楽しく学べました。一つのテーマに対して、しっかりと準備して自分たちの考えをぶつけるディベートの魅力も感じたので、残り5年間も参加したい」と充実した表情を見せた。
 
そのほかの部門でも、2種類の好きな飲み物を混ぜた味を想像し、その味をペットボトルのラベルデザインだけで表現する課題に臨んだ芸術(造形)部門や、研修センター周辺の自然の中を散策しながら俳句をつくる「嬬恋吟行」を実施した国語部門など、各部門で趣向を凝らしたプログラムが展開された。

5日目の夜には部門ごとに成果を発表。2年連続で知的財産部門に参加した仲宗根智弥さん(菅生高校3年)は、「紙の『F1カー』で走行距離を競うプログラムでは、昨年の経験を生かしてより性能の高いものに挑戦できた。夏季セミナーは短い期間中に自分の考え方の変化や成長を実感できる。本当に参加してよかった」と語った。
 
「さまざまな課題を解決していく達成感はもちろん、なによりもうれしいのは、日本中に友人をつくれること」と話すのは数学部門に参加した波里謙太さん(相模高3年)。すべてのプログラムを終えた生徒たちは、別れを惜しみながら家路についていた。

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(写真上から)
▼理科部門では、亜鉛とハロゲンを用いた二次電池製作にも取り組んだ
▼劇の本番に向けて、ジェスチャーなどの表現力についてのセミナーも受講した英語部門
▼ディベート部門は準備してきた資料をもとに意見をぶつけ合った
▼最終日には部門ごとに修了証が配られ、知的財産部門ではF1カーレースの上位進出グループにメダルも授与した
▼数学部門では、アルゴリズムについての学びを深めた
学園オリンピック
学校法人東海大学が学園の中高生を対象に、若い才能の早期発見と成長支援などを目的に実施している。1964年にスポーツ大会として始まった。夏季セミナーは国語、数学、理科、英語、芸術(造形)、知的財産、ディベートの7部門。芸術(音楽)部門は5月に湘南校舎で実施。