[付属]「少しでも力になれたら」
熊本地震を受けて、各付属高校でも被災地支援活動が続いている。「私たちも熊本地震で被災した方々を支援しよう」。付属甲府高校では4月20日に生徒会長の橋本雪さん(3年)が、校内放送を使って生徒に募金活動への参加を呼びかけた。生徒会では21日から28日にまで各クラスに募金箱を設置し、5月9日に学校法人東海大学熊本義援募金に寄付した。山形高校でも生徒会が中心となって、21日から30日まで全クラスで募金活動を実施、PTA総会でも協力を依頼した。
集めた募金は、5月18日に現代文明論研修旅行で湘南校舎を訪れた1年生の生徒会メンバーが、川上哲太朗副学長に手渡した。渋間慶子さんは、「何かできないか考え、募金の協力を呼びかけた。学園のために役立ててほしいです」と話した。
山形高ではさらに、2年生34人が選択科目「福祉」の授業の中で支援活動を検討。近隣のスーパーマーケット2店舗の許可を得て、4月21日に店舗前での募金活動を行い、22日に日本赤十字社の熊本地震災害義援金に送金した。
付属浦安高校では27、28日と5月2日の3日間、生徒会の役員ら23人が、登校時間に合わせて正門で募金活動を行った。また、同期間に各クラスでも朝のホームルームの時間に募金を呼びかけた。クラス委員の一人は「今日1日のジュース1本、パン1個を我慢して募金への気持ちにつなげようとクラスで行動を起こした」と話す。
生徒会長の本田拓海さん(3年)は、「学園オリンピックなどさまざまな場面で交流のある仲間や阿蘇校舎に進学した先輩が大きな被害を受けている。小さな活動だが、少しでも助けたいと願う気持ちが遠く離れた熊本の仲間に伝われば」と話している。
浦安高の生徒会では、中間試験が終了する6月から、JR舞浜駅前などで熊本県への募金を地域住民らに呼びかける予定だ。
菅生高校では、吹奏楽部が5月1日に府中の森芸術劇場ドリームホールで開催されたスプリングコンサートで募金活動を行った。開演前後に来場者に向かって協力を呼びかけ、多数の寄付を受けた。
また、同中等部では5月の上旬から教職員を対象に、募金活動が始まった。各クラスのホームルームでも実施され、生徒や保護者からの寄付が集まった。これらの募金は学校法人菅生学園から初等部の募金と合わせて、学校法人東海大学熊本義援募金に寄付される。
(東海大学新聞6月1日号掲載)
(写真上から)
▼川上副学長にクラスで集めた募金を渡す山形高生徒会役員
▼登校時間に支援活動を実施した浦安高の生徒たち
▼菅生高では吹奏楽部が募金を集めた