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各校舎からエールを送る

2016/5/1

熊本・阿蘇の学生に義援金を

熊本地震を受けて、湘南校舎では、チャレンジセンター「3・11生活復興支援プロジェクト」(3・11LCP)が4月18日にいち早く学生の支援を目的とした義援金を募る活動を開始。発起人の澤田侑大さん(工学部2年)は、「14日の前震から被害は大きいと感じていましたが、16日に本震が起きて、自分たちにできることをしなくてはいけないと思った」と振り返る。チャレンジセンターの各プロジェクトにも声をかけ、有志学生が学内で29日まで募金を呼びかけている。
 
さらに20日からは、ラグビーフットボール部の部員も参加。境啓孝選手(体育学部3年)は、「熊本出身の6人の部員で話し合い、募金活動をしたいと八百則和コーチ(体育学部講師)に相談したところ、“3・11LCPと一緒に活動してみてはどうか”と提案された」という。「夕方は練習があるので昼休みのみですが、全部員が参加しています。少しでも力になりたい」と語った。集まった募金は熊本・阿蘇両校舎の学生の支援に役立てるべく、現地に送る予定だ。

学生会を中心に各地で募金活動
各校舎の学生会で組織される「東海大学学生会全学代表者会議」でも、「同じ大学の学生として、熊本・阿蘇両校舎を支援しよう」との声が上がり、活動を始めている。
 
湘南校舎の学生会では、永井達也会長(工学部4年)を中心にプロジェクトを立ち上げ、3・11LCPらの活動に合流。体育会、文化部連合会、望星会の委員や学生会役員らが募金活動に参加している。永井会長は、「メインキャンパスの湘南校舎全体として活動し、同じ学生の力になりたい。復興にはまだ時間がかかると思いますが、そのときどきで必要とされる支援を続けていければ」と語った。
 

札幌校舎では学生会とチャレンジセンター「札幌ボランティアプロジェクト」が協力し、19日から30日までの予定で活動を始めている。校舎内に募金箱を設置したほか、昼休みには食堂などで学生、教職員に協力を呼びかける。
 
「学生会活動を通じて熊本と阿蘇にも知り合いがいます。状況を見ながら5月以降も何らかの活動を続けられれば」と味村淳平会長(生物学部3年)。ボランティアプロジェクトの佐野加奈子さん(同)は、「活動する中でも、多くの人たちが協力してくれています。遠く北海道からでもできる限り応援していきたい」と被災地にエールを送る。代々木校舎の学生会は教学課と図書館に、高輪校舎の学生会も教学課に募金箱を設置し募金を呼びかけている。清水校舎でも折戸学生会が中心となり準備をスタート。曽山佳史さん(海洋学部3年)は、「今回の震災は、僕たちにとっても他人ごとではないし、負けてほしくないとも思う。全学を挙げてできる限りのサポートをしていきたい」と語った。

九州出身学生も支援活動を展開
そのほかにも、付属熊本星翔高校の卒業生が中心となって小田急線の東海大学前駅で募金活動を実施。実家が被害を受けたという児玉共行さん(政治経済学部4年)は、「最初は4人で始めた活動ですが、SNSで呼びかけ、すでに20人以上が協力してくれています。現地にはまだ負傷者が多くいると聞いているので、その日ごとに日本赤十字社に義援金を送っています。早く、きちんと被災地に届いてほしい」と胸のうちを明かした。

同じ東海大学で学ぶ仲間へ、被災地へ――全国にキャンパスのある強みを生かし、学生たちがさまざまな形で支援する。

(東海大学新聞5月1日号掲載)

 
(写真上)ラグビー部の選手が募金箱を手に湘南校舎で義援金を募った
(写真下)札幌校舎の食堂で募金を呼びかける学生たち