News:研究
2021年7月1日号
新たな研究支援施策がスタート
クラウドファンディングを活用

東海大学総合研究機構がこのほど、学術系クラウドファンディングサイト「academist」を運営するアカデミスト株式会社とパートナーシップ契約を締結。「クラウドファンディング型社会発信研究補助計画」が開始され、6月10日にオンラインで記者会見が開かれた。

研究費獲得を目指すテーマを学内公募し、寄付金額が目標に達した場合のみ成立する「All orNothing型」で支援を募る。必要経費の半分を獲得した際には残りの費用を同機構が補助する。大学の研究を社会へ周知するとともに、研究者への支援を強化する狙い。

会見では、クラウドファンディングを実施する文化社会学部アジア学科の山花京子准教授と、工学部生命化学科の三橋弘明准教授がそれぞれの研究テーマを紹介した。山花准教授は、「古代エジプト人の祈りを、神像の科学的調査から読み解く!」と題し、東海大が所蔵する古代エジプト及び中近東コレクションの一つである「ヒヒ神像」の調査に取り組む。X線CTによる構造調査や、C14(放射性炭素)を使った年代測定、材質の調査をする計画だ。

三橋准教授は、「顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーの治療法を開発する!」をテーマに支援者を公募する。

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーは、DUX4遺伝子から産生されるタンパク質であるDUX4-flとDUX4-sのうち、DUX4-flが筋細胞を破壊することで、顔や肩、腕の筋肉が痩せ衰えていく難病。DUX4-sはDUX4-flがDNAに結合するのを阻害すると予想されることから、今回はDUX4-sを検出するための抗体の作製に挑戦し、細胞を保護する方法を検討する。

サポートに対するリターンは、オンライン上で研究成果などを報告する「アカデミックカフェ」への参加権や、研究風景の動画配信などが予定されている。