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2021年10月1日号
【10/10】出雲路でシーズン開幕
【陸上競技部駅伝チーム】
三大駅伝すべてで3位以上狙う
スピードから“強さ”に転換 充実の夏を経てスタミナ強化

陸上競技部駅伝チームが10月10日に開催される出雲全日本大学選抜駅伝競走(島根県・出雲大社正面鳥居前〜出雲ドーム前/6区間45.1キロ)に出場する。これまでチームを支えてきた中心選手が数多く卒業した今季は「変化と挑戦〜新たな東海大学へ〜」をチームスローガンに掲げ、例年以上に走り込みを続けてきた。「新生・東海大」の駅伝シーズンが幕を開ける。

今春、駅伝主将に就任した本間敬大選手(体育学部4年)は、「新たな黄金時代を築くための礎にしたい。転換期を迎えたチームを勢いづけるためにも三大駅伝すべてで3位以上を目指します」と今季の目標を語る。両角速駅伝監督(体育学部教授)は、「昨年度まではスピードを武器に戦ってきたが、今季は長い距離でもミスをしない“強さ”を武器にしたい」と、昨年度の駅伝シーズンを通して浮き彫りとなったスタミナ不足の解消を目指し、練習を一新した。
 
8月から長野県でスタートした夏合宿では、例年以上に距離を踏み、各自でのジョギングも増やしながら、徹底的に走り込んだ。エースの市村朋樹選手(体育学部4年)も「駅伝を見据えたトレーニングを積めている長期間の合宿による疲労もありますが、充実した練習ができている証し」と手応えを語る。
 
その成果は早くも表れ、9月12日の関東学生新人選手権男子5000メートルでは、溝口仁選手(同2年)が14分06秒09の大会新記録で優勝。2位に神薗竜馬選手(健康学部2年)、3位に佐伯陽生選手(体育学部2年)が続き、表彰台を独占した。同日に3、4年生を対象にチームが独自に開催した記録会では、5000メートルで松崎咲人選手(同3年)が自己記録を上回る快走を見せるなど上級生も好調だ。
 
両角監督は、「駅伝シーズンを通して、選手の起用法にも変化を加える」と語る。例年はエントリーメンバーをある程度固定して戦ってきたが、スピードを必要とする出雲駅伝、区間ごとに距離が大きく異なる全日本大学駅伝対校選手権大会、全区間が20キロ前後と長く、コースにアップダウンの多い東京箱根間往復大学駅伝競走と、レースの特徴に合わせてメンバーを入れ替えていく方針だ。「選手たちとは早々に目指すべき大会を相談している。コンディションを見ながら、選考を進めていきたい」
 
昨年度の出雲駅伝は新型コロナウイルス感染症の拡大により中止となった。2年ぶりの出雲路に向けて、本間主将をはじめとした選手たちは、「今大会も沿道での観戦自粛が呼びかけられており、寂しさもありますが、多くの方がテレビ画面越しに声援を送ってくださることに感謝をしながら、上位進出を目指します」と口をそろえている。

★今季の注目
「自慢のスパートでチームを上位に」
溝口 仁 選手(体育学部2年)

6月の日本選手権大会男子1500メートルで実業団選手を相手に7位入賞を果たした溝口選手。夏合宿を前に、「東海大学に在籍するからには、駅伝でも結果を残したい」と両角駅伝監督ら指導陣に直訴し、合宿では30キロ走などで距離を踏んできた。課題だったスタミナを強化し、「シーズン開幕に向けて自信がついた」と手応えを口にしている。

9月26日の東海大長距離競技会男子5000メートルでは、13分58秒56の好タイムをマーク。中距離で磨き上げてきた圧巻のラストスパートを見せ、両角監督も「序盤がスローペースだったので、13分台は出ないかなとも思っていたが、しっかりとペースを上げていた。練習の成果と地力の強さが見えた」と頬を緩めた。
 
レース後、指揮官から「駅伝への思いの強さを感じたよ」と声をかけられた溝口選手は喜びと安堵から涙を浮かべ、「ここからが勝負。チームを上位に導くためも、残りの期間もしっかりと調整して結果を残したい」。
 
(写真上)9月中旬からは千葉県で夏季最終合宿に臨んだ選手たち
(写真下)長距離競技会では夏の疲労を感じさせない圧巻の走りを見せた