スポーツ
2021/10/01丹波選手が290球の熱投
札幌キャンパス準硬式野球部が、9月5日から9日まで 札幌準硬式野球部東京都・スリーボンドスタジアム八王子などで開催された清瀬杯全日本大学選抜大会に出場。新型コロナウイルス感染症拡大の影響や21都道府県への緊急事態宣言発令を受けて7大学が出場を辞退し、各地区の9代表が争う中で初優勝を飾った。
7月の北海道地区予選では、小樽商科大学に9-7、札幌大学に7-6、決勝は北海学園大学を12-8(6回降雨コールド)で下し、3年ぶり3度目の本戦出場を決めた。村上大介選手(国際文化学部4年)と丹波結都選手(同)の2枚看板を擁し、打線は全試合逆転勝利と勝負強さを見せた。
しかし、新型コロナの影響や就職活動などの都合で、村上選手ら数人が上京を断念。それでも、名城大学との準決勝は延長10回に大石明洋選手(同)、鈴木海聖選手(同)、平澤輝主将(同)の適時打などで7点を挙げ13-6で勝利した。久留米大との決勝は、2点を追う4回に雄鹿真司選手(同)の適時二塁打などで5点を奪い、8-5で逃げきった。
2試合で計19回、290球を投げた丹波選手は、「疲れから決勝では指にボールがかからなかったけれど、スライダーやツーシームで打ち取れたのがよかった。みんなに助けられた試合だった」と充実の表情を見せる。平澤主将は、「決勝前に東京に来られなかった4年生から『一生懸命頑張って』とLINEでメッセージをもらい、全員で戦う気持ちで臨んだ。本戦に出場した選手だけでなく、予選で活躍した選手たちがいたからこその初優勝。みんなにありがとうと言いたい」と喜びをかみしめた。
準硬式野球は、硬式球とほぼ同じ芯を天然ゴムで覆った、硬式と軟式の中間のボールと、主に金属バットを使う。ルールは硬式と同じ。札幌野球部のメンバーは経歴もさまざまで、高校でマネジャーだった平澤主将は同部に所属していた兄に勧められ、「野球は高校まで」と考えていた丹波選手や捕手の本間達弦選手(同3年)は先輩に誘われて入部を決めた。監督はいないが、平澤主将を中心に実戦を多く取り入れたメニューを組み、週4日、朝7時から9時まで練習に励んできた。
丹波選手は、「我が強い選手ばかりだけど、主将がよくまとめてくれた」と感謝する。明るく、ベンチはいつもにぎやか-野球を楽しむチームが、全員で栄冠を手にした。
(写真上)村上選手と迫屋駿吾選手(国際文化学部4年)のユニホームとともに笑顔を見せる選手たち
(写真下)丹波選手は高校で外野手に転向するも、大学では再び投手に挑戦。外野手登録のエースが日本一に導いた
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