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学園

2025/02/01

学術・文化・スポーツの多彩な分野の功績たたえ

松前重義賞、松前重義記念基金奨励賞・助成、

学園スポーツコーチングアワード受賞者決まる

 

学校法人東海大学の2024年度松前重義賞と松前重義記念基金奨励賞・助成、学園スポーツコーチングアワードの受賞者がこのほど決定。1月15日に、東海大学渋谷キャンパスで松前義昭総長・理事長、学園各教育機関の校園長、受賞者らが出席して授与・伝達式が挙行された。

 

各賞の受賞者と松前義昭総長・理事長(前列右から4人目)、学校法人東海大学の役員ら

 

 

松前重義賞は、建学の精神に基づき、文化・スポーツ・学術研究の分野で顕著な成績(業績)を収めた学園の学生、生徒、児童、園児、教職員と卒業生らをたたえるもの。各賞合わせて408の団体と個人が表彰された(24年12月24日時点=主な受賞者は左表参照)。

 

学術部門は、医学部の佐藤正人教授が松前重義学術賞を受賞=研究の概要は下記参照。理学部の林博貴准教授、荒井堅太准教授が松前重義学術奨励賞に選出された。

 

文化部門では、全日本吹奏楽コンクール(大学の部)で金賞を受賞した湘南キャンパス・吹奏楽研究会と、2024 WORLD GREEN CHALLENGE(WGC)でグランドチャンピオンを獲得した湘南・東海大学ソーラーカーチームが最優秀団体賞に選ばれた。

 

スポーツ部門では、全日本学生柔道体重別団体優勝大会で連覇を果たした湘南・女子柔道部や、全日本学生ボディビル選手権大会(男子フィジークの部)を連覇した湘南・ボディビル部、全日本学生ライフセービング選手権大会で優勝した湘南・男女ライフセービングクラブが最優秀団体賞に選出された。 

 

学園の人材育成と諸活動の向上発展に寄与することを目指す松前重義記念基金の各奨励賞には、23団体・個人が選出された=下表参照。

 

 

特別教育活動団体奨励賞は、全日本吹奏楽コンクール(高等学校の部)で金賞に選ばれた付属高輪台高校と付属札幌高校の吹奏楽部などが受賞。特別教育活動指導者奨励賞は、菅生高校中等部女子ソフトボールクラブを全国中学校ソフトボール大会女子の部優勝に導いた村田隆一顧問(菅生学園初等学校教諭)らに贈られた。

 

 

 

 

WGCでグランドチャンピオンを獲得した東海

大学ソーラーカーチーム

学園の母と慕われた松前信子創立者夫人の偉業を顕彰する「松前信子奨励賞」は、大学院生物科学研究科3年の山口広子さんと、同1年の高橋姫乃さんが受賞。電気系分野の優秀な研究が対象となる「巽良知研究奨励賞」には情報理工学部の土屋秀和講師が、「国際活動助成」には医学部付属病院診療技術部のプロジェクトと観光学部の佐藤雅明准教授が選ばれている。

 

 

体重別団体で優勝した湘南・男女柔道部

建学の精神と学園のポーツ教育の方針の下、長年にわたって学園スポーツの振興に顕著な功績があった個人を表彰する学園スポーツコーチングアワードには、湘南・水泳部の加藤健志部長(スポーツプロモーションセンター准教授)、付属札幌高校硬式野球部の大脇英徳顧問(同校教諭)、付属大阪仰星高校陸上競技部の成瀬竜也監督(同校教諭)が選出された。

 

 

 

スポーツコーチングアワードに選出された水泳

部の加藤部長

15日の式典では、松前総長・理事長が、「各賞を受賞された皆さんは、学園発展に向けた大きなエネルギー源。今後も活躍を期待しています」とあいさつ。各賞受賞者と教育機関の代表者らに松前総長・理事長から賞状と記念品が手渡され、松前重義学術賞を受賞した佐藤教授による研究発表も行われた。

 

 

 

 

 

 

≪松前重義学術賞 受賞研究の概要≫

変形性膝関節症に対する再生医療の実現

医学部医学科外科学系 佐藤正人 教授

 

変形性膝関節症は、加齢などで膝関節の軟骨がすり減って炎症や変形が生じ、強い痛みが現れる難治性の疾患。進行すると歩行が困難になるなどQOL(生活の質)やADL(日常生活動作)の著しい低下を招く。

 

国内の有症状者は約800万人といわれているが、高齢化に伴う患者数の増加が懸念され、根本的な治療の開発が待ち望まれていた。 研究グループでは、患者から採取した軟骨細胞を培養した「自己細胞シート」を関節軟骨の損傷部位に手術で貼りつけ、「硝子(しょうし)軟骨」と呼ばれる重要な組織を再生する新たな治療法を開発。関節軟骨の再生医療における革新的な技術として注目された。

 

本研究の最大の特徴は、基礎研究からトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)を経て臨床応用に至るまで、一貫して成果を上げ続けた点にある。

 

基礎研究では、動物実験で軟骨細胞シートによる硝子軟骨組織の形成機能を確認し、ヒトの細胞を用いた異種移植実験でその再生能力を証明した。

 

これらの成果を基に、ヒトに対する臨床研究を展開。その結果、自己細胞シートを用いた治療は2019年に厚生労働省から、健康保険適用の前段階となる「先進医療B」に認定され、本学医学部付属病院で患者に提供されている。

 

さらに、株式会社日立製作所と開発中の同種細胞(他人の細胞)を用いた次世代型細胞シートについても、自己細胞シートと同等の治療効果を確認。再生医療等安全性確保法の下で厚労省に臨床研究の申請を行うなど、実用化に向けた取り組みを進めている。 

 

軟骨細胞シートの作製技術は世界各国に広がっており、京都大学などと進めるiPS細胞を活用した軟骨細胞シートの研究も有望な成果を上げている。より広範な患者層への適応が可能な軟骨再生医療の実現に向けて、研究を継続していく。

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