News:研究
2020年12月1日号
【医学部医学科】遺伝子改変技術の進展に貢献
三浦特任助教が若手研究者賞

医学部医学科の三浦浩美特任助教(基礎医学系分子生命科学)がこのほど、国際トランスジェニックテクノロジー学会(ISTT)の「YoungInvestigator Award」(若手研究者賞)を受賞。10月29日には、イスラエルを拠点に開催された同学会を母体とする「第16回トランスジェニックテクノロジー会議」(26日から29日)で、「遺伝子改変マウス作製新技術の開発―CRISPRの時代を迎えて―」をテーマにオンラインによる受賞講演を行った。

ISTTは、ゲノム編集や遺伝子組み換えにより遺伝子改変動物を作製する技術の発展と共有を目的とする学会。若手研究者賞は、新しいアイデアと革新的な研究でトランスジェニック技術(遺伝子改変技術)の進展に大きく貢献した研究者に贈られており、三浦特任助教は同賞評価委員会の満場一致で選出された。
 
三浦特任助教は、医学科の卒業研究で遺伝子改変マウスの作製をテーマに選択。「正しい場所に確実に遺伝子を挿入すれば、想定したマウスがきれいに作製できることに魅了された」という。

大学院医学研究科修士課程修了後も、特定研究員として大塚正人教授らとともに研究を継続。標的遺伝子の働きを抑制するノックダウンマウスの作製技術や、長鎖一本鎖DNAを用いてノックインマウスやコンディショナルノックアウトマウス(floxマウス)を高効率に作製する遺伝子挿入技術「Easi-CRISPR 法」=下図参照=など、需要の高いモデルマウスの作製技術開発に携わってきた。さらに技術を広めるため、各国の研究者らを対象としたワークショップにも積極的に取り組んだ。

三浦特任助教は、「指導し、サポートしてくださった先生方や仲間たちに感謝しています。名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。遺伝子改変マウスは、医学の基礎を支えるために欠かせません。目的とするマウスの完成度と作製効率をさらに高めるとともに、遺伝子治療への応用も視野に入れて研究を展開したい」と意欲を見せている。

 
(写真上)三浦特任助教
(写真下)三浦特任助教らが開発したEasi-CRISPR法のイメージ図。世界中の研究者に利用されている