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2021年6月1日号
コロナ後の持続可能な観光とは
【第6回QOLセミナー】
ヨーロッパ学術センター50周年記念

5月18日に、第6回東海大学ヨーロッパ学術センターQOLセミナー「ポストコロナの持続可能な観光―SDGsとツーリズムの発展―」がオンラインで開催された。

ヨーロッパ学術センターの開設50周年を記念し昨年度からシリーズ化している企画で、今回は体育学部の押見大地講師、デンマーク観光協会のエヴァ・チューボ氏、デンマーク国内で観光業界を支援する団体「ホレスタ」環境責任者のミカル・ホルト・イエンセン氏、観光学部の服部泰講師が講演。ヨーロッパ学術センターのヤコブ・スキュット・イエンセン副所長の進行で、75人が聴講した。

初めに押見講師が、スポーツの観戦・体験を目的とした旅行やそれに伴う周辺観光を指す「スポーツツーリズム」が観光産業の一つとして近年急速に成長していると説明。「スポーツイベントに参加した思い出やボランティアの経験などは無形のレガシーとなる。東京五輪などのイベントに向けてプラットフォームをつくり、受け継いでいくことが重要です」と提言した。

続いてチューボ氏が、「政府観光局の観点から見たデンマークの持続可能な観光」と題してデンマークの観光戦略がSDGsの17の目標達成に向けてどのようにかかわっているのか講演。ミカル・イエンセン氏は、環境に配慮している宿泊施設などに与えられる国際的なエコラベル「グリーンキー」に焦点を当て、企業視点のデンマークの持続可能な観光を解説した。
 
服部講師は「観光は経済効果をもたらすだけでなく、地域の文化や伝統の継承など生活の質を向上させる」と指摘し、生活圏から約1時間圏内での短距離観光である「マイクロツーリズム」といったコロナ禍でもできる取り組みを紹介した。

 
(写真)日本とデンマーク両国それぞれにおける観光事業について、各講演者がSDGsやスポーツツーリズムなど多彩な観点から紹介した