付属諸学校
2025/01/01
付属静岡翔洋高校・同中等部にこのほど、「ボルダリング」の専用ウォールが完成。昨年11月22日に校内外の関係者やメディアに施設が公開された。生徒たちが取り組むスポーツ種目が多様化する現代で、才能の発掘・支援につなげようと整備されたもの。公開日には、日ごろからボルダリングジムに通う生徒らによるデモンストレーションも行われた。
日ごろからボルダリングジムに通う生徒たちが
デモンストレーションを披露
ボルダリングは、スポーツクライミングの一種で、東京五輪から正式種目にも採用されるなど近年人気が高まっている。今回設置されたウォールは、幅9m、高さ4.5m。傾斜は95度、100度、105度の3パターンがあり、初心者でも楽しみながら競技に取り組める設計になっている。
村上英治校長は、「野球やサッカーなどメジャーなスポーツだけでなく、さまざまな種目に挑戦する生徒たちを応援したい。共感してくださった同窓会やPTAの皆さまにご支援いただき、静岡県内の高校として初めてウォールを設置できた」と語る。
同校では2026年度に「ボルダリング部」（仮称）も創部予定。部員の練習拠点のほか体育の授業で活用され、併設する付属静岡翔洋幼稚園の園児や付属静岡翔洋小学校の児童にも開放される。全国大会を目指す部活動に所属するアスリートたちもトレーニングとして使用していく方針で、村上校長は「眠れる才能を育て、将来的には五輪で活躍する逸材を輩出する拠点にしたい」と話している。
「友人に魅力を伝えたい」大きな期待の声も
メディアや関係者に向けて村上校長が期待を語
った
ウォール公開日のデモンストレーションでは、日ごろからボルダリングジムに通う尾上沙羽さん（静岡翔洋高3年）と川口大造さん（静岡翔洋中3年）、加藤陽さん（静岡翔洋小2年）のほか、ボルダリング部顧問に就任予定のウォルター・オスタリー講師が実技を披露。最上部まで登り切ると、会場からは温かい拍手が送られた。
23年のアジア選手権ユースBで9位に入った川口さんは、「素晴らしい施設が完成してとてもうれしい。授業時間との兼ね合いでジムに行けない日でも整った練習環境でトレーニングできるので、感謝の思いを持って使っていきたい」と話す。尾上さんは、「友人に競技の話をすると“やってみたい”と言ってもらえるが、施設が限られていたので一緒には行けなかった」と振り返り、「気軽に競技の魅力を知ってもらえるので、競技人口が増えるきっかけになれば」と笑顔で話していた。
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