News:学生
2021年11月1日号
秋田県大潟村で1300キロを快走
【ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム】
BWSCテレメトリー・チャレンジに参加

スチューデントアチーブメントセンター「ライトパワープロジェクト」のソーラーカーチームが10月2、3日に、秋田県・大潟村ソーラースポーツラインで「2021 ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)バーチャル・プログラム テレメトリー・チャレンジ」に向けた走行を実施した。

BWSCは2年に1度、オーストラリアを舞台に約3000キロを走る世界最大級のソーラーカー大会として開催されているが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け中止に。テレメトリー・チャレンジは、その代替えとして実施されるもの。

参加チームは、2日間にわたって任意のコースで走行し、60秒間隔で運転および充電中における経度・緯度や標高、累積移動距離、太陽光パネルの発電量やバッテリーの電圧・電流といったデータを収集して大会当局に提出。勝敗を競うものではなく、それぞれにデータを分析・解析することで、23年に予定されている次回大会につなげることを目的としている。

東海大学チームは、プロジェクトメンバーが経験を積むと同時に次回大会に向けた新マシン開発に生かすために参加を決定。新型コロナ対策のガイドラインに沿いながら、19年型Tokai Challengerの整備や改良を続けてきた。現地では、総監督の佐川耕平講師(工学部)、監督の木村英樹教授(同)の指導のもと、10月1日から本番さながらにピット作業やマシンに伴走する車両の準備を進めた。

本番さながらの雰囲気で経験を2年後につなげる

2日は午前7時から走行を開始。経験豊かな佐川講師がステアリングを握ると、順調に1周約25キロのコースを周回した。続いてプロジェクトリーダーの小野田樹晃さん(大学院工学研究科1年)、伊坪岳陽さん(工学部4年)もドライバーを務め、計9時間で約700キロを走り抜いた。

3日は小野田さん、伊坪さんと遠藤龍作さん(同)がドライバーを担当。両日ともに、マシンの背後では本番さながらに先導車と指令車も伴走し、佐藤史也さん(同3年)らエネルギーマネジメントを担当する学生が指令車で走行状態のデータを確認しながらドライバー陣に指示を出した。

Tokai Challenger は2日間で1308キロを走行。木村教授は、「秋分の日を過ぎ、なおかつ北緯40度と日射量が弱い大潟村でのチャレンジには不安もありましたが、大会本番に近い走行距離を残すことができた」と評価する。「学生たちはこの日に至るまでに今何をするべきか話し合い、それぞれの役割をまっとうしてくれた」と佐川講師。

2年前のBWSCでもドライバーを務めた小野田さんは、「大会では経験がものを言いますが、1、2年生はこの1年半あまり、ほとんど何もできずに来てしまいました。この経験をつなぎ、コロナ禍以前の状態に戻していければ」と意欲を見せている。

チームでは、走行の終了後、湘南校舎でデータの整理を進め、走行中の様子をまとめた動画とともに10月21日に大会当局に提出。今後、大会ウェブサイトなどで公表される予定となっている。

 
(写真上から)
▼日射量が弱い厳しい条件でも快走したTokai Challenger
▼上級生が経験の少ない下級生を指導
▼指令車から指示を伝える佐川講師(右)