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付属諸学校

2011/02/01

松前重義賞 文化・スポーツ部門

250を超える団体・個人が受賞

1月19日に東京・霞が関の東海大学校友会館で行われた学校法人東海大学の2010年度松前重義賞授与・伝達式で、付属諸学校から250を超える団体・個人が文化部門とスポーツ部門の各賞に選出された。全国的なコンクールや競技大会、地域の美術展など、幅広いフィールドで優秀な成績を収めた生徒たち。最優秀賞と優秀賞を受賞した団体と個人の活躍を紹介する。

文化部門:最優秀団体賞に高輪台高校吹奏楽部

文化部門団体の部では、付属高輪台高校(港区)の吹奏楽部が最優秀団体賞に輝いた。同部は全国吹奏楽コンクールに出場し、金賞を受賞している。

部長としてチームを引っ張った菅原芽衣さん(3年)は、「金賞が決まった瞬間は涙が止まらなかった」と振り返る。昨年度は、東京都大会で敗れ、全国出場を逃した。「出場できると思っていただけにショックだった。今年度は、チームワークを取り戻すところから始めました」

生徒らは、全国大会の会場となる普門館の写真を譜面台に張って意識を統一。より良い演奏にしようと、皆で意見を出し合いながら練習を重ねていった。「必死に取り組んだことで、メンバー全員が人間的にも大きく成長できた」と菅原さん。厳しい練習のかいもあって、本番は緊張しなかったという。「演奏中にメンバー同士で目を合わて、笑顔を交わす瞬間もありました。本当に楽しく演奏ができた。後輩たちにも、チームの一体感を大切にしつつ音楽を楽しんでもらいたい」と話している。

なお、個人の部では付属相模高校の与沢梨乃さん(美術部3年)が優秀賞を受賞した。岐阜県大垣市で行われている全国高校生ポスターコンクールで、全国から集まった1089点の中から最優秀賞に次ぐ市長賞に選ばれたことが評価された。与沢さんは、「これまで数多くのコンクールで入選を逃してきたので、市長賞が決まったときには感激しました。今後も絵の勉強にまい進していきたい」と語っている。

スポーツ部門:高政知也選手ら7人が最優秀選手賞に

スポーツ部門団体の部では、菅生高校中等部(あきる野市)の硬式テニスクラブが最優秀団体賞に選ばれた。全国中学生テニス選手権大会で優勝した同クラブ。一昨年もこの大会に出場したがベスト8で敗退。悔しさをバネに練習してきた。チームキャプテンの豊泉淳也選手(3年)は、「つらいときもあったけれど、皆で支え合いながら頑張ってきて本当に良かった。僕たちを支えてくれた多くの方々にも感謝したい」と話す。

また個人の部では、付属浦安高校の高政知也選手(陸上競技部2年)ら7人が最優秀選手賞を受賞した。高政選手は、日本ジュニア・ユース選手権の男子走り幅跳びに出場。大会新記録となる7メートル46センチを跳び、初優勝を果たした。「大会では、自己記録を更新することだけを目標に跳んだ。自分でも予想以上の記録に驚きました」と高政さん。「勉強と両立させつつ、これからも記録に挑戦していきたい」とさらなる飛躍を誓った。

同じく最優秀選手賞を受賞した付属望星高校(渋谷区)の横井謙斗選手(スキー部2年)は、全日本ジュニアスキー選手権大会のスノーボード競技アルペン種目南魚沼大会で優勝した。2歳のときから続けているスノーボード。15歳でプロ選手となり、今年は全日本ジュニアの強化指定選手にも選ばれた。「誰もがうまいと思ってくれるような選手になりたい」と、シーズンオフにも厳しい自己管理を課している。当面、目標としているのが2014年にロシアで開催されるソチオリンピック出場だ。「世界中から集まる観客の前で最高のパフォーマンスを披露したい」と語っていた。

中学生からは、付属翔洋高校中等部(静岡市)の坂下くるみ選手(空手道部2年)が選出。全国小中高空手道選手権大会の中学2年生女子・形の部で優勝した。坂下さんは、小学生のときから同大会に出場。だが、4年連続で同じ相手に敗れていた。「今年こそは勝ちたい」と相手の演技をビデオで研究。自分の特徴や弱点を分析し、休日も返上して練習をしてきた。5年越しの悲願達成が決まった瞬間は「涙があふれ出してきた」という。「将来は、世界大会に出場できるような選手になりたい」。大きな夢に向かって、日々の練習に励んでいる。


【その他の最優秀選手賞】
▽付属望星高校剣道部3年・國方誠選手=全国高等学校定時制通信制体育大会剣道の部優勝▽付属相模高校柔道部3年・王子谷剛志選手=世界ジュニア体重別選手権大会100キロ超級優勝▽付属翔洋高校陸上競技部2年・松原奨選手=全国高等学校総合体育大会陸上競技男子走り幅跳び優勝▽付属第三高校少林寺拳法部3年・糀大地選手=全国高等学校選抜少林寺拳法大会弁論の部優勝

[ 関連記事:「松前重義学術賞」「松前重義学術奨励賞」を新設 ]

 
(写真上から順に)
・全日本吹奏楽コンクールで演奏する高輪台高吹奏楽部。完成度の高いパフォーマンスに、観客から大きな拍手が送られた
・相模高の与沢さんの受賞作品「魚の結束力」
・菅生中硬式テニスクラブのメンバーたち
・望星高の横井選手。「仲間が多く、高校生活も充実している」と語る
・翔洋中の坂下選手。空手道部の部長も務めている

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