総合
2024/12/01
海洋科学博物館で11月16日に、海のはくぶつかんシンポジウム「やっぱり水族館は面白い~裏話を集めました~」が開かれた。駿河湾における海洋生物の生態研究などについて紹介しようと開かれている企画で、市民ら48人が参加した。
当日は、9人の学芸員がそれぞれの専門分野を生かしたテーマで講演した。潜水調査や深海生物などの採集・調査に欠かせない漁師の協力と現場での苦労のほか、視覚障がい者教育の試みや、学芸員の思いと知識を込めた展示のポイントなどを紹介。山田一幸学芸員は「飼育担当のスマホのぞいちゃう!?」と題して、自ら撮影したサメの一種であるラブカの写真や動画を見せて生態を解説した。また、青木聡史学芸員は「水族館の資格と技術」として潜水士やフォークリフト運転資格、電気工事士の資格も取得した経験を披露し、会場から驚きの声が上がった。
参加者からは、「学芸員の皆さんが熱い思いを込めて維持・管理してきたとあらためて知りました。どのお話も切り口が新鮮で、展示を見る目が変わる内容ばかりでした」といった感想が聞かれた。村山司館長(海洋学部教授)は最後に、「当館は、本館の一般公開を10月31日で終了しましたが、今後も形を変えて他の水族館ではできない企画を考えたい」と語った。
2024/12/01
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