share

付属諸学校

2012/05/01

付属校運動部に新チームが誕生

地域のクラブチームと連携

各競技で日本一を目指して活躍する各付属高校の運動部で、地元スポーツクラブと連携したチームの結成や既存のチーム強化を図る動きが広がっている。この4月にも各校で新たな部活動が誕生した。付属第五高校(宗像市)のラグビー部と付属熊本星翔高校のサッカー部女子チームを訪ねた。

激戦区に旋風起こす トップチームとタッグ
第五高ラグビーフットボール部

福岡のラグビー界に新たな風を起こそう。昨年度の全国高校大会(花園)で3連覇した東福岡高校や全国大会常連の筑紫高校など強豪がそろう激戦区・福岡に産声を上げた第五高ラグビーフットボール部。創部は、全国制覇3度の強豪・付属仰星高校(枚方市)のラグビー部を部長兼コーチとして指導してきた津山憲司総監督(第五高副校長)が昨年4月に同校に赴任したことがきっかけだ。

第五高のある宗像市に本拠地を置く国内最高峰のトップリーグに所属する福岡サニックスブルースのサポートを得られることも決まり、準備を進めてきた。「福岡は小中学生のクラブも多く、ラグビーが盛んな土地。その中で、高校と大学で日本一を争ってきた東海大学の一員として挑戦していきたい」と津山総監督は話す。

1期生29人が入部 固い結束で活躍誓う

東海大ラグビーフットボール部の木村季由監督(体育学部准教授)も協力し、同部出身の笠松高志教諭が監督に就任。サニックスの藤井雄一郎監督らコーチ陣と連携して、選手育成に定評のある同チームの練習プランを用いて指導にあたる。4月には1期生として小中学生からクラブチームで楕円球に触れてきた1年生ら29人が入部した。「東福岡を倒すために、新しいチームに来た」(朝倉隆太郎選手=1年)、「同じ高校ばかり強くてはつまらない。自分たちが旋風を起こす」(永島春樹選手=同)と意気も高い。「自分たちでチームをつくる楽しさを感じている。メンバーもすぐに打ち解けた」(宮脇大悟選手=同)と結束も固い。

選手たちは連日、サニックスの本拠地・玄海グラウンドをはじめ、隣接する福岡短期大学のグラウンドなどで、目標に掲げる花園制覇を目指して汗を流す。チームの初陣は5月、大分県で行う合宿で仰星高1年生チームの胸を借りる。「今年度は県ベスト8、次はベスト4が目標。段階を踏んで全国制覇を狙っていく」と津山総監督。第五高フィフティーンの奮闘に注目だ。

女子の競技環境を整備 未来の“なでしこ”目指す
熊本星翔高サッカー部女子

これまで男子だけだったサッカー部に女子部門が創設された熊本星翔高校。地域からの「女子も高校でサッカーに取り組める環境を」という声や、地元クラブチーム「熊本ユナイテッドSC」(USC)の協力を得られたことがきっかけとなった。練習はUSCと連携して実施。授業後に熊本市内にあるグラウンドに移動して、週4回のうち、2回はUSCと合同で練習する。選手たちは当面、USCの一員として九州リーグなどの大会に出場していく。「メンバーがそろったところで熊本星翔高チームとして公式戦出場を目指したい」と松山賢一部長(熊本星翔高教諭)は話す。

創部と同時に、以前からUSCに所属していた新入生2人と、在校生1人が入部したほか、未経験者の入部も相次いでいる。USCの川上義勝監督は、「経験者の3人は中学時代から素質を見込まれていた選手たち。将来の〝なでしこ〞入りも夢ではない」と実力に太鼓判を押す。九州女子サッカーリーグ運営委員長でUSC代表の田辺信一さんは、「女子サッカーの人気は出ても、環境の整備はまだまだ。今回の創部が女子サッカー界の活性化につながれば」と期待を寄せる。

主将の笹井涼夏(すずか)選手(2年)は、「高校進学後は競技から離れていましたが、またサッカーができてうれしい」と話す。同じく経験者で、1年生の髙山明日香選手と藤木佐名子選手は、「サッカーを続けられる環境に感謝。もっと強くなりたい」と口をそろえる。3人とも目標は「高校総体優勝」。日本一に向けて未来の“なでしこ”が走り出した。
 
同好会から昇格し 強化に取り組む
第三高女子サッカー部

付属第三高校(茅野市)では、4月に女子サッカー部が発足。地元のクラブチーム「FCアビエス」と連携して強化に取り組んでいる。昨年9月、「部活動としてサッカーに取り組みたい」という生徒からの希望に応じて、同好会が発足。部員数が増加したことから生徒会代議員会などの承認を受けて昇格した。

 
(写真上から)
▽サニックスの本拠地・玄海グラウンドで練習に励む選手たち。4月1日には、地元の宗像大社を参拝し、創部式も行った。
▽「私が指導するのは礼儀作法や整理整頓など生活面が中心。スポーツを通じて社会に通用する人材を育成することは学園をあげての目標。東海イズムを伝えていきたい」と津山総監督(中央)
▽左から髙山さん、笹井さん、藤木さんの3人。「感謝の気持ちを胸に、強いチームを目指す」と意気込んでいる。笹井さんが着ているのはUSCから贈られたアップ用の練習着

付属諸学校記事一覧

2024/11/01

【全日本吹奏楽コンクール高校の部】高輪台高&札幌高が金賞を受賞

2024/11/01

【相模中】奥能登豪雨の被災者を支援

2024/11/01

【福岡高】観客と共に楽しむ

2024/11/01

【学オリ・ディベート部門】ペットの売買を禁止するべき?

2024/10/01

【かもめ幼】卒園生が集う大同窓会

2024/10/01

【学オリ芸術(音楽)部門】音楽の知識や演奏技術を深める

2024/10/01

【諏訪高】身近な材料で科学を楽しもう!

2024/09/01

【全国高校ダンスドリル選手権大会】

2024/09/01

千葉でウミホタル採集やDNA実験を展開

2024/09/01

相模高が4種目で優勝

2024/09/01

各部門で多彩なプログラム

2024/08/01

【札幌校美術部】特殊詐欺に気をつけて

2024/08/01

【静岡翔洋中】企業とコラボ授業展開

2024/07/01

【学園オリンピック】付属中高生が才能磨く夏始まる

2024/07/01

【静岡翔洋高】高校生平和大使に選出

2024/06/01

【市原望洋高】34テーマから自由に選択

2024/06/01

【菅生高】「推し」への愛を表現

2024/05/01

【市原望洋高】「おもしろ実験室」に協力

2024/04/01

【大阪仰星中】地域活性化アイデアが実現

2024/04/01

【相模中】マリンチャレンジプログラム全国大会

2024/03/01

【大阪仰星中】地域活性化プロジェクトで

2024/03/01

【かもめ幼&熊本星翔高】野球部員や卒業生らが来園

2024/03/01

【諏訪高】仮想空間の授業を体験

2024/02/01

房総半島の地学や歴史を学ぶ

2024/02/01

【諏訪高】主体的に学ぶ力を養う

2024/01/01

2人が古典の朗読コンテストでトップに

2024/01/01

【浦安高・中】理科の魅力を伝える

2024/01/01

自由な発想と才能を磨く

2023/12/01

継続的なシティズンシップ教育に高い評価

2023/12/01

【静岡翔洋高・中】"紙ごみゼロ"の建学祭

2023/12/01

付属高生の才能を育む

2023/12/01

【甲府高】気象予報士・依田さんを招き

2023/12/01

【諏訪高】外交は相手を知ることから

2023/11/01

【甲府高】建学祭で子ども服を回収

2023/11/01

【全日本吹奏楽コンクール】高校の部

2023/11/01

【相模高福祉同好会】おとな・こども食堂に協力

2023/10/01

世界選手権に3選手が出場

2023/10/01

【諏訪高】文理融合型の研修で

2023/10/01

【オンライン学オリ国語部門】計6日のセミナーを開催

2023/09/01

3校が合同で諏訪湖を調査

2023/09/01

【市原望洋高】生徒が児童教育を実体験

2023/09/01

2年目を迎えたオンライン実施

2023/09/01

【学園オリンピックスポーツ大会】

2023/08/01

【甲府高】SDGs教育や地域交流を推進

2023/08/01

【かもめ幼】夏季合宿で臨空キャンパスへ

2023/08/01

【福岡高】スポーツクライミング同好会

2023/07/01

中高大で多彩な連携

2023/07/01

【自由幼】みんなの願いを込めて

2023/06/01

吹奏楽部がジョイントコンサート

2023/06/01

【かもめ幼】「臨空から羊が来たよ」