share

総合

2014/06/01

変わりゆく就職活動

13年度の就職決定率96.2%
全国値を1.8ポイント上回る


3月に卒業した東海大生の就職率が、全国平均の94.4%(4月1日現在)を上回る96.2%となった(キャリア支援センターまとめ)。現在就職活動中の4年生と、採用時期が変更になる3年生の傾向や対策は? 同センターに聞いた。

文部科学省と厚生労働省の調査で、大学を今春卒業した学生の就職率(4月1日時点)が前年同期比0.5ポイント増の94.4%と発表された。過去最低となった2011年の91.0%から3年連続で上昇している。キャリア支援センターのまとめによると、13年度卒業の東海大生の就職率(5月1日現在)は前年度比2.5ポイント増の96.2%。10年度に新設された観光学部の1期生も95.2%と全国値を大きく上回った。

同センターの戸谷毅史所長(教養学部教授)は、「昨年4月ごろから内々定をもらう学生が多く、全体的に時期が早まった印象があります。各学科の先生方がよく指導してくれたことはもちろん、学生が早くから準備をしたことがつながった」と話す。また、一つの企業から東海大生が複数人内定をもらうことも多かったという。3人以上が内定を得た企業は約100社。就職率の全国値が上昇していることからもわかるとおり、景気動向の改善により企業の採用意欲は高まっているようだ。

しかし戸谷所長は、「厳選採用は依然続いています。求人数が年々増えていることからも積極採用は見てとれますが、誰でもいいのではなく、将来を見越して“いい人材がいれば採用する”というのが企業の本音」と語る。現3年生から、企業の採用情報公開が3月に変更になり、さらに短期決戦に変わる。より早めの準備が必要になりそうだ。

早めの準備で本番に備えよう!

「就職率が大幅にアップした今春の卒業生たちは、学内合同説明会などへの参加率も高く、とても意欲的でした。内定獲得には早めの準備と積極性が大切」と戸谷所長は分析する。同センターでは、昨年から説明会の回数と参加企業数を増やすなど支援体制をさらに強化。模擬面接やSPI対策講座なども順次開催している。特に説明会は、東海大生の採用に意欲的な企業が多いことや、さまざまな企業の概要を一度に聞けることから、積極的に活用したい。

時間のある“今”が勝負、自己分析と業界研究を
現4年生は、昨年12月に企業の採用情報が解禁され、面接などの採用試験を経て、すでに内々定が出始めている。求人情報は昨年同様増えており、今年も積極採用は続く見込みだ。一方、現3年生からは政府と(社)経済団体連合会の取り決めにより、情報公開が3カ月遅い3月に、選考・内々定のピークは4年生の8月からに変更になる=表参照。就活の長期化を防ぎ、学生が学業に専念する時間を増やすことが目的だ。
 
同センターの佐川直之次長は、「期間が3カ月短くなり、より短期決戦になります。特に就活が本格化する4年生の夏ごろは卒業研究や卒業論文も忙しい時期。“まだ先”と思わずに、時間のある今から準備を始めてほしい」と注意を促す。戸谷所長は、「まずは自己分析、業界研究から取り組んで」とアドバイスを送る。「今の自分を見つめることで志望する業界が見え、面接でも自身をアピールできるようになる」と続けた。

3年生の活動スタート、各校舎で支援行事も
湘南校舎では、6月5日と6日に3年生と修士1年生を対象とした「就職活動スタートアップガイダンス」を実施予定。15年度の就職戦線の予想や大学の支援体制、今後のスケジュールなどを説明する。また各校舎でもガイダンスなどを順次開催している。詳細は、各校舎のキャリア支援窓口へ問い合わせを。

総合記事一覧

2024/11/01

【北欧学科】 フィンランド科学文化大臣が講義

2024/11/01

【望星丸】 世界中の洋上で円滑に通信

2024/11/01

【八王子病院】 地域医療の充実を図る

2024/10/01

【医学部医学科】 能登半島地震の被災地でJMATとして活動

2024/10/01

【医学部看護学科】外務大臣から感謝状

2024/10/01

現場の実例交えSD研修

2024/09/01

パートナーとの取り組みをアピール

2024/09/01

【東海大学】 学内外の有識者が講義

2024/08/01

【熊本・臨海】スマート産業人材育成へ

2024/07/01

【医学部・付属病院が創設50周年】節目彩る記念事業を推進

2024/07/01

Now Do社と包括協定

2024/06/01

「キャンパスライフセンター」新設

2024/06/01

【札幌キャンパス】(仮称)新1号館の建設工事が開始

2024/05/01

【大学のゼロカーボン実現へ】

2024/05/01

行方市と連携協定を締結

2024/04/01

【熊本キャンパス】産学連携センターを設立

2024/03/01

フリッツ大使が客員教授就任

2024/03/01

【教養学部】地域の持続的発展に向け

2024/03/01

【札幌キャンパス】子ども向け環境学習に協力

2024/03/01

【TRIES】世界各国の専門家が集い

2024/03/01

【八王子病院】医療連携の会で意見交換

2024/03/01

【政治経済学部】大熊教授

2024/03/01

協定締結自治体に戦略を紹介

2024/01/01

「CLT」の活用に光 ウッドデザイン賞に輝く

2024/01/01

【東海大×中部大】地球市民セミナーを開催

2023/12/01

【阿蘇くまもと臨空キャンパス】落語会や学術シンポなど多彩な取り組み

2023/12/01

【静岡キャンパス】地方創生・教育研究推進へ

2023/11/01

映画『アアルト』から考える

2023/11/01

湘南キャンパスを地域に開放

2023/11/01

国連大学学長の特別講演

2023/10/01

【10/14】TOKAIグローカルフェスタ

2023/10/01

【体育学部×西伊豆町】豊かな自然や温泉地を利用

2023/09/01

松前学長をKMITL工学部が表彰

2023/09/01

【熊本&阿蘇くまもと臨空】 西原村と交流協定

2023/09/01

【医学部】 タイ・チュラロンコン大と

2023/08/01

フード・アグリテック分野で連携

2023/08/01

留萌港で望星丸を公開

2023/07/01

【北欧学科】駐日フィンランド大使が講演

2023/07/01

【健康学部】アメリカの大学院生らと交流

2023/07/01

【北欧学科】BOSEIの学生が湘南に

2023/07/01

2022年度卒業生の就職率 97.4%

2023/06/01

令和5年春の叙勲

2023/06/01

KMITLとの交流行事を展開

2023/05/01

デンマークの管楽五重奏団が来日

2023/05/01

【東海大学】地域の持続的発展に向け

2023/05/01

【静岡キャンパス】港湾事務所と連携協定

2023/05/01

海洋科学博物館で感謝のシンポ

2023/05/01

【医学部看護学科】国際医療チームとしてトルコ被災地で活動

2023/04/01

【東海大学】新学長に松前義昭理事長が就任

2023/04/01

【東海大学】UAE・ファーティマ皇太后に名誉学位