News:付属諸学校
2021年3月1日号
3年間の感謝を込めたメモリアルステージ
【高輪台高吹奏楽部】
作曲家・新垣隆氏による委嘱作品を披露

付属高輪台高校吹奏楽部による演奏会が2月2日に、東京・サントリーホールで開催された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により各コンクールが中止となったことを受け、3年生を中心に特別公演を企画。当日はYouTubeでも生配信され、1万回以上再生された。

昨年5月、4年連続金賞を目指していた全日本吹奏楽コンクールの中止が決定。落胆する生徒たちの姿に、顧問の畠田貴生教諭が「高輪台にしかできないことをしよう」と呼びかけた。「特別なホールで演奏したい」という要望から、同部単独では初となるサントリーホールでの演奏会を企画。畠田教諭は、「感染防止のために何もしないのではなく、“どうすればできるのか”を考え、生徒たちに成果発表の場をつくることが私たち教員の役割。大学や会場とも感染対策について話し合い実現できた」と話す。

第1部はクラシック5曲を演奏し、作曲家の新垣隆氏による委嘱作品『ディヴェルティメント供鼠擇なる希望への道〜』も披露された。この曲は、コロナ禍でも前向きに頑張る生徒のためにと、同部の卒業生と保護者の有志「東海大学付属高輪台高校吹奏楽部サポートプロジェクト」が新垣氏に作曲を依頼したもの。先の見えない混沌とした世界で希望の灯を見いだすストーリーが表現された楽曲に畠田教諭は、「プロでも難しい曲だが、練習を重ね、見事に世界観を披露してくれた」と生徒たちを評した。

第2部は、部長の小倉由佳さん(3年)の名を冠し、「由佳の代メモリアルステージ」と題して、3年生が選んだ思い出の13曲をダイジェスト形式で次々と披露。曲紹介では3年生が登壇し、「高校から吹奏楽を始めて右も左もわからない中、先輩に支えてもらいながら練習した曲」「休校明け、久しぶりに合奏して喜びを感じた一曲」といったエピソードが語られた。

小倉さんは、「3年間支えてくれた家族や先生、友人への感謝の気持ちを込めて演奏しました。YouTubeで見てくれた人には、画面を通しても高輪台の明るい雰囲気が伝わる演奏会になったと思う。吹奏楽を続けてきたことを幸せに感じる一日でした」と、充実の表情で高校最後の舞台を締めくくった。

 
(写真)2階席まで広く使い、息を合わせたフォーメーションで演奏を披露