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2021年10月1日号
東京五輪・パラリンピックでボランティア
【湘南】競技会場や選手村で活躍

7月23日から8月8日まで開催された東京五輪と、8月24日から9月5日まで開かれた東京パラリンピックで、体育学部と健康学部の学生や大学院生がボランティアを務めた。スポーツ経験や日ごろの学びを生かし、競技会場や選手村で大会運営に携わった学生たちの声を紹介する。

夢舞台の運営をサポート 激闘の陰の立役者

7月21日から8月7日にかけて横浜国際総合競技場で開かれたサッカー(男子・女子)では、体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の学生9人がプレス運営スタッフを務めた。

今年4月、同学科に神奈川県サッカー協会から学生スタッフが募集され、学科内で希望者が募られた。期間中は、メディア関係者の受け付けや選手の誘導、スタッフのシフト作成などを行った。廣瀬流那さん(4年)は、「スタッフの大半は私より年上だったので、失礼のないように用件を伝えることを意識しました。海外の選手と接する際には、事前にその国のあいさつやお礼の言葉などを調べて話すようにしていました。選手が日本語でありがとうと返してくれたのがうれしかった」と振り返った。

昨年度、同学科を卒業した大学院体育学研究科1年の藤木悠さんは、8月3日から7日まで武蔵野の森総合スポーツプラザと東京スタジアムで行われた近代五種でボランティアを務めた。   

藤木さんは、父親が近代五種東京国際大会で優勝しており、五輪出場を目指していたことから、「父がどのような舞台を目指していたのか見てみたい」との思いで大学2年時に応募。期間中は馬術部門を担当し、主に馬の移動時における間隔の整理や競技で使う障害物の運搬などに取り組んだ。

藤木さんは、「実際に五輪にかかわったことで、スポーツイベントの重要性をあらためて確認できました。無観客での開催には不安な部分もありましたが、ボランティアの熱量が高く、大会の盛り上がりを支えていたと感じました。『オリンピックの価値』について研究しているので、この経験を生かしていきたい」と語った。

各国選手団の生活支え 交流を通じ貴重な経験

東京都中央区の晴海ふ頭公園周辺に設けられた選手村は、44万平方メートルの広さを誇り、選手団が過ごす「居住ゾーン」、グッズ販売やヘアサロンなどの店舗が入る「ビレッジプラザ」、バックヤードにあたる「運営ゾーン」が設置され、多くのボランティアが携わった。

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の白井美紀さん(3年)は、「テレビでしか見たことのない五輪に携わりたい」と、高校3年時に応募。受け付けや入村・退村の誘導などを通して選手をサポートした。

「コロナ禍という難しい状況で多くの制約がありましたが、その中でも海外から参加している選手たちとかかわれることのありがたみを感じました。かけがえのない経験を積めたとともに、行動力と自信がついたと思います。これからもスポーツイベントをはじめとしたボランティア活動に参加していきたい」と語った。

健康学部健康マネジメント学科の山縣りのんさん(同)も選手村を担当。「居住ゾーンでは、各国の選手が“トイレの水が流れない”“ベッドが壊れた”と相談に来るので、内容を聞いて担当者につなぐのが主な仕事でした」と振り返る。広い敷地で道に迷った人の案内や、ヘアサロンの受け付けも担った。「英語以外の言語やなまりの強い英語で話しかけられると聞き取れないこともありましたが、翻訳機を使ったり、ほかのスタッフに助けてもらったりして対応しました」と話す。

「ボランティアは同世代から70代まで年齢層は幅広く、海外で勉強している方や転職活動中の方もいて、皆さんの話はとても刺激になりました。大会期間中、選手やスタッフは各国オリジナルのピンバッジを持っていて、お手伝いをしたときなどにお礼でいただき、その一つひとつがとても大切な思い出です。さらに英語を勉強しようと思いました」と今後の成長を誓っていた。

 
(写真上から)
▼サッカー競技の取材に訪れる日本のメディアだけでなく海外メディアの受け付けにも対応した廣瀬さん(右/写真提供=体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科・吉原さちえ准教授)
▼藤木さんは「スポーツイベントの重要性を肌で感じた」と話す(写真提供=本人)
▼各国の選手の生活をサポートした白井さん(写真提供=本人)
▼山縣さんのスタッフパスには思い出のピンバッジが輝く