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付属諸学校

2013/08/01

【特集】活躍する女子アスリート

目指せ!全国制覇

7月28日に開幕した全国高校総合体育大会(インターハイ)など、今夏も全国各地で付属高校のアスリートたちが熱い戦いを繰り広げている。中でも注目は、女子アスリートの活躍だ。創部8年目でインターハイの団体戦初出場を決めた付属第四高校(札幌市)の女子柔道部をはじめ、高校日本一を目指して戦う女子アスリートに迫った。

【第四高女子柔道部】創部8年目で“団体初切符”

創部8年目で悲願の“初切符”だ。第四高女子柔道部は、6月19日から21日まで帯広市で行われた北海道高校大会(北海道予選会)の団体戦で初優勝。8月7日から11日まで福岡市民体育館で開かれるインターハイに初出場を決めた。
 
同大会は体重無差別の3人制団体で優勝を争う。カギを握るのは、個人でも78キロ級に出場する佐藤杏香選手(2年)。旭川永山中学校時代には3年連続で全国中学校大会に出場し昨年のインターハイ個人では1年生ながらベスト8に入った。「個人も団体も優勝したい」と意気込む2年生エースに期待だ。また、北海道大会直前に右ひざを手術し、団体戦を欠場した57キロ級の西いこい主将(3年)も戦列に復帰。第四高中等部時代から指導する西澤伸昌監督(第四高教諭)は、「6年かけて着実に成長してきた」と太鼓判を押す。西選手は、「集大成として、悔いのない戦いをしたい」と気合十分に話す。

北海道予選初V、仲のよさは日本一

過去にも北海道予選会の決勝までは駒を進めたが、あと一歩が届かなかった。最後の最後を勝ちきった要因―それは、「仲がよく、雰囲気のよさは日本一」と西澤監督。「技術的にもレベルの高い選手が集まった。それは、これまでの卒業生が在学中に努力し、結果を残してくれたからこそ。彼女たちの頑張りを多くの人が評価して選手を預けてくれている」
 
アップダウンの多い校舎の周りを走り込み、組み手の研究や、足技の強化も図ってきた。70㌔級の前谷真唯選手(3年)は、「先輩たちもずっと目指してきた大会。一戦一戦全力で戦い、力を出しきりたい」と語った。

(写真上)3月の全国高校選手権大会で団体戦にも出場した佐藤選手。得意の内またで優勝を目指す 
(写真下)団体戦だけでなく、個人戦にも3選手が出場

 
【相模高女子バレーボール部】狙うは“ビーチの女王”

真っ黒に日焼けした肌が、練習の成果を物語る。付属相模高校女子バレーボール部の金子葵選手と瀧澤友里江選手(ともに3年)のペアが、8月8日から11日まで愛媛県・五色姫浜公園で開催されるマドンナカップin伊予市ビーチバレージャパン女子ジュニア選手権大会に出場する。
 
同部の過去最高成績は2000年と03年の3位。03年に活躍した尾崎睦選手は昨年度、JBVツアーポイントランキングで1位に輝き、00年の木村由衣選手は現在、相模高の教諭として同部の監督も務める。6月23日に藤沢市で行われた神奈川大会を制した2人は、「木村先生の成績をこえたい」と意気込んでいる。

室内との違いに苦戦、経験者の助言を力に
校舎から離れた藤沢市・鵠沼海岸のビーチバレーコートで練習に励んでおり、プロアマ問わずそこで練習している選手からアドバイスをもらうことも多いという。「インドアと違いビーチは2人なので、レシーブをできるだけ高く上げて態勢を整える時間をつくったり、サーブは風の向きを考えることも大切と教えてもらった」と瀧澤選手。金子選手は、「最初のうちは砂に足を取られてしまい、なかなか思うように動けなかったけれど、だいぶ慣れてきました。相模高と神奈川の代表として、2人で一球に力を込めたい」と語る。
 
出場校の中には校内にビーチバレーコートを持つ学校もあり、年々レベルは上がっている。決して平たんな道ではないが、練習の成果を発揮し、狙うは夏のビーチに輝く“女王”の栄冠だ。

(写真)「相模高の代表として頑張ります!」と話す瀧澤選手(左)と金子選手

 
【山形高なぎなた・三沢選手】“感謝”の気持ちを胸に

「勝っても負けても相手を尊重する。礼儀作法を大切にするのが、なぎなたの大きな魅力です」。6月9日に山形市で開かれた県高校総合体育大会で優勝した山形高校の三沢佳那選手(3年)が、8月2日から4日まで佐賀県・嬉野市体育館で行われるインターハイに初めて出場する。
 
2メートルをこえるなぎなたを手に、面や小手などを確実に早く打突する―そんな「姉の姿に憧れて」中学校の部活動で競技を始めた。山形高にはなぎなた部がなく、今も中学の松井亮子顧問に師事している。しかし山形高への通学は片道1時間かかるため、本格的な練習は週末や長期休暇に限られる。それでも時間を見つけては中学の練習に加わり、自身で筋力トレーニングにも励む。また今夏の国民体育大会に向けた県の強化選手にも選ばれており、週1回は県連盟の練習にも参加している。
 
「学校の部活動ではないけれど、大会前には皆が頑張ってねと声をかけてくれたり、先生方は会場まで応援にも来てくれます。アットホームな山形高が大好き。インターハイでは支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを持って戦いたい」。一撃に思いを乗せて、高校日本一へひた走る。

(写真)地区大会、県大会ともに優勝。次に狙うは日本一だ

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