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学生

2014/12/01

“世界”に挑む! いざメルボルンへ

Tokai Formula Club
豪州・FSAE-Aに出場
最新鋭マシンで頂点目指す


チャレンジセンター「Tokai Formula Club」(TFC)が12月11日から14日まで、オーストラリア・メルボルンで開催される「2014 Formula SAE Australasia」(FSAE-A)に出場する。アジア・オセアニア地区で開かれる学生フォーミュラ大会では最高峰の同大会には、世界各国から27の学生チームが参戦し、自動車技術者協会(SAEインターナショナル)が定める規定に準拠したマシンの性能を競う。



TFCは、国内外の学生フォーミュラ大会で上位入賞を目指すとともに、ものづくりの知識とマネジメント能力を養うことを目的に湘南校舎で活動するプロジェクト。総勢50人余りのメンバーが3年時の大会に照準を合わせ、学年ごとでチームを組んでいる。「学年ごとにチームをつくるのは、4年時は研究や卒業論文に集中し、学業と両立できるメリットがあるため。また、一からチームをつくることで全員が組織の目標を共有できるので、主体的に行動する習慣が身につきます」と現3年生チームのリーダー・奈良祥太朗さん(工学部)は語る。「チームにはチャレンジ精神旺盛なメンバーが特に多く、結成してすぐに目標を世界大会に定めました」

感謝の気持ちを胸に7年ぶりの国際大会
TFCはこれまで、2006年にアメリカ、07年にオーストラリアの学生フォーミュラ大会に出場してきたが、いずれも下位に終わっている。二木明穂さん(同)は、「世界のレベルが非常に高いことは、先輩方の話や実際の記録、映像で把握しています。勝つために、最新のテクノロジーを組み込んだマシンを開発してきました」と話す。

コストのかかるマシン製作には、スポンサーの協力が必須。メンバーたちは、昨年3月に上級生から引き継いだ40社に加え、新規のスポンサー契約を得るため企業に連絡をとり、一社一社、足しげく通った。

「電話の受け答え、契約の方法など、対話する力を鍛えられました。企業の方々への感謝の気持ちを胸に、提供いただいたパーツや素材を大切に使っています」とメンバーたち。今年11月までに新たに20社と契約を結び、マシン開発の環境を充実させてきた。

チームでは最新鋭3Dプリンターを使用し、エンジンの吸気系パーツを自作。燃料の燃焼効率を向上させ、馬力を高めている。また、最先端のF1マシンを参考にウイングなどの空力パーツを充実させ、デザイン性を高めると同時に、マシンを抑えるダウンフォースを増すことでコーナリングに強い機体を作り上げた。奈良さんは、「3Dプリンターを使ってパーツを作る試みは例が少なく、設計には念入りな計算が必要でした。今回は満足いく仕上がりでしたが、失敗のほうがずっと多い。きちんと動いた瞬間の感動は得がたいですね」と醍醐味を語る。

ソフト面の準備も東海大の名を広めたい
湘南校舎のものつくり館で地道に作業を続け、約1年をかけて完成したマシン“TF2014”は、9月に開催された第12回全日本学生フォーミュラ大会で、過去最多の96チームが参加する中6位に入賞。同大会でのTFC史上2番目の好成績を残した。

いよいよ迫ったFSAE-Aに向け、メンバーたちは連日遅くまで愛機の整備を重ねている。その一方で、「大会ではマシンに関する質問への返答やレギュレーションチェックは当然英語で行われるので、頑張って専門用語を覚えています」とソフト面の準備にも余念がない。「マシンの調子は上々。世界に東海大の学生フォーミュラについて知ってもらうため、優勝を目指して力を尽くします!」

 
(写真上)カーボンモノコックを採用したことで、軽量かつ剛性に優れたボディを持つTF2014。全長3.16メートル、全高1.53メートル、全幅1.47メートルで、搭載したスズキ製のエンジンは最大70馬力を発生させる
(写真下)走行の直前までよりよい結果を求めてマシンのセッティングを調整する
Keyword 学生フォーミュラ
1981年にアメリカで始まった大学生によるフォーミュラカーの競技会。イギリスやドイツなど各国で開催されており、世界でほぼ共通した競技規定のもと、速さを競うレースではなく車両の加速力やコーナリング性能、燃費といった動的審査と、デザインや設計時のコストなどの静的審査の総合点を競う。

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