share

Interview

2013/02/01

Special Interview★ プロ野球への挑戦

プロ野球の各球団が一斉にキャンプインする2月1日。東海大学学園からも5選手がプロへの一歩を踏み出した。硬式野球部で1年時からスタメンに名を連ねてきた伏見寅威選手(体育学部4年/オリックス・バファローズ)と、坂口真規選手(同/読売ジャイアンツ)に迫った。


仲間に慕われる“扇の要”

オリックス・バファローズ 伏見 寅威 選手

伏見選手が捕手を始めたのは、中学3年時と少し遅い。甲子園常連校からの野手としての誘いを断って付属第四高校に進学。そこで出会ったのが、捕手出身の大脇英徳監督(第四高教諭)だった。「細かい技術より、心構えや考え方を教わることが多かったですね。その中で先生が見せてくれる投げ方やキャッチングが元プロの古田敦也さんにそっくりで、かっこよかった。自分もこうなりたいと思いました」。大脇監督は、「私自身、古田選手は理想でしたから、プレーは体に染みついている」と語る。「投げるにしても捕るにしても柔らかく相手を受け止める。寅威にもそんな選手になってほしかった」

先輩からも慕われ、1年時からマスクをかぶった。3年時には主将として春の北海道大会を制覇。東海大学入学後も、春季リーグ開幕戦でいきなりスタメン出場した。

挫折を成長の糧に
異例ともいえる1年生捕手の起用に横井人輝監督(東海大職員)は、「試合に使えば使っただけ答えを出してくれるという期待があった。捕球後のスピードや打撃、体格に加え、人間性もよい。久々にいい捕手に出会えたと感じた」と振り返る。このときバッテリーを組んだのが、1学年上の菅野智之選手(体育学部4年)だった。「配球にはある程度の自信がありました。でも菅野さんから『その配球は投手には難しい』と言われて、今まで投手の気持ちを考えていたのかさえわからなくなってしまった。その後も試合ではことごとく首を振られて……切羽詰まって存在しないサインを出してしまったこともあるんです」と苦笑する。

しかし厳しくするのは期待するからこそ。菅野選手は、「寅威は投手のよさを引き出して、盛り上げてくれる。バッテリーを組む最後のシーズンは、配球も任せました。ミスしたり、打てなかった後に一人で練習している姿は見習わなくてはと思う」と語る。4年間、扇の要に座り、オリックスの新人では唯一1軍キャンプに選ばれた。「1年間1軍に帯同することが目標。古田選手のように、打者が“捕手と勝負している”と感じる選手になりたい」

ふしみ・とらい 北海道出身。182センチ、86キロ、右投げ右打ち。首都リーグ通算79試合で打率3割1分4厘、52打点。大学日本代表も経験。オリックスでの背番号は23。

 

“右の大砲”狙うは56本塁打
読売ジャイアンツ 坂口 真規 選手

小学校3年生のとき、生まれて初めて打った本塁打が2打席連続だった。坂口選手は、「今でもよく覚えています。小学生なのでランニング本塁打ですけどね」と笑う。智辯学園和歌山高校3年時には、夏の甲子園で1イニングに2発スタンドにたたきこむなど、〝生まれ持った長打力〞が魅力だ。「小さいころから遠くに飛ばすこと、ほかの人ができないことをするのが楽しかった。でも、大学4年間は長かったです。結果が出ていたらもっと早かったのかもしれないけれど……」

1年生ながら7番三塁で開幕スタメンに名を連ね、春季リーグ全11試合で打率2割5分、5打点。2年生の春に大学初本塁打を放ち、秋のリーグ戦では初めて打率3割をこえた。しかし3年時の春、自身の失策から日本体育大学に敗れると、そのままスタメンを外れた。リーグ優勝を逃した当時のことを、坂口選手はあまり多く語らない。

横井監督は、「1年生から試合に出て、期待もされて、でもそれが結果につながらない。だからこそ、4年生になってからの、最後にかける思いは強く感じた。最終的には4番にと思って使ってきましたから、4年間でそれに見合う選手になってくれた」と認める。背番号は56に決まった。「プロのシーズン最多本塁打は55本。その上をいくようにと期待されていると思います。ジャイアンツのドラフト5位はいちばん下なので、上位の選手にも負けないように食らいつきたい」

さかぐち・まさき 和歌山県出身。187センチ、95キロ、右投げ右打ち。首都リーグ通算73試合で打率2割6分7厘、30打点。

 

サインボールプレゼント!

伏見選手と坂口選手のサインボールを各1名様にプレゼントします。メールに、郵便番号、住所、氏名、学校名、学部学年(職業)、電話番号、希望する選手名と、選手への応援メッセージを明記のうえ、present@tokaiedu.co.jpまでお送りください。2月28日必着。当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。

Interview記事一覧

2024/11/01

全中連覇ルーキーが高校日本一に

2024/10/01

インターハイ男子90kg級制覇

2024/09/01

未来を担う若手を全力で育成

2024/06/01

【春の注目★】FWとDFの二刀流でプロ目指す

2024/05/01

急成長を続ける期待の新星

2024/04/01

【卒業生訪問!】ものづくりへの熱い思いで

2024/02/01

運営管理車から見た憧れの箱根路

2023/12/01

【卒業生訪問!】大学とのコラボイベントを推進

2023/11/01

【close up ROOKIE】団体戦優勝の立役者

2023/10/01

高輪台高在校時に考案

2023/09/01

医学と美術の二刀流で命の美を伝える

2023/08/01

ハーフマラソン高校歴代最速ランナー

2023/02/01

【卒業生訪問】高校サッカー日本一に導く

2022/12/01

【卒業生訪問】全日本居合道大会3階級制覇

2022/10/01

インターハイ男子73キロ級連覇

2022/10/01

ル・マン24時間レース優勝に貢献

2022/09/01

【陸上競技部・北川選手】U20世界選手権に出場

2022/08/01

【デフリンピック】自身2度目の大舞台

2022/07/01

バトントワーリング日本代表に

2022/06/01

【卒業生訪問】W杯に挑む日本代表をサポート

2022/05/01

「札幌軟石」で日用品をデザイン

2022/04/01

【女子カーリング】日本初の銀メダルに貢献

2022/03/01

専門看護師として子どもと家族を支援

2022/02/01

【卒業生訪問】松竹映画100周年記念作品を製作

2022/01/01

アメリカを拠点に水汚染問題解決に挑む

2021/11/01

ドラフト会議 学園の5選手に指名

2021/10/01

東海柔道で世界と戦う

2021/08/01

【清水】新種としての発表に期待

2021/07/01

【湘南】「おいしいコーヒーを召し上がれ」

2021/05/01

【卒業生訪問!】応援される選手を育てる

2021/04/01

【卒業生訪問!】反骨心と向上心を胸に走り続ける

2021/02/01

【卒業生訪問!】都大路優勝に導く

2021/02/01

【Close up HERO】高輪台初のJリーガー

2021/01/01

【卒業生訪問!】憧れの舞台で演奏

2020/12/01

【男子柔道部】村尾選手が講道館杯連覇

2020/11/01

【卒業生訪問!】「ありがとうのチカラ」で人と人をつなぐ

2020/08/01

【卒業生訪問!】 ITサービスで超高齢化社会を支える

2020/08/01

【新所長に聞く】大学と世界の懸け橋に

2020/06/01

【卒業生訪問!】母国から4000台の人工呼吸器を受注

2020/04/01

【卒業生訪問!】夢をかなえたパリコレ出演

2020/04/01

先端研究でSDGsに貢献

2020/03/01

【卒業生訪問!】革新的なメガネを開発

2020/02/01

国内最高峰・GT500で年間総合優勝

2020/01/01

海野捕手&小川投手がプロ球界へ

2019/11/01

【卒業生訪問!】日本初の民間ロケット打ち上げに成功

2019/10/01

五輪目指し選手を育成

2019/09/01

【卒業生訪問!】バスケの最高峰でコーチング

2019/08/01

東京パラのガイドランナー目指す

2019/08/01

日本分類会で優秀学生発表会

2019/07/01

日本建築学会の新人賞に輝く