News:スポーツ
2020年8月1日号
運動部が段階的に活動再開
各種大会でも好成績

東海大学では新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、4月から課外活動を制限してきた。6月30日には課外活動制限の一部緩和に関する方針が発表され、大学によって確実に安全を確保できることが確認され、許可を得た団体から段階的に活動を再開している。湘南校舎の陸上競技部駅伝チームは、秦野市カルチャーパーク陸上競技場で「東海大学長距離競技会」を開催。海洋学部と九州キャンパスの硬式野球部はリーグ代替試合で優勝を果たした。

【駅伝チーム】先が見えない不安の中「今後も最大限努力する」

陸上競技部駅伝チームは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を最優先に考え、4月から寮を閉鎖。自粛期間中は、両角速駅伝監督(体育学部教授)らがスマートフォンのアプリケーションやWEBビデオ会議システムなどを使って、選手と頻繁に連絡をとった。両角監督は、選手たちに、「ランニングをするのも難しい中で、それぞれの目標を見失わずに自分と向き合えるかが大切」と語りかけたという。

5月に予定されていた関東学生対校選手権大会や6月の日本選手権大会をはじめ、各大会の中止や延期が次々に決まる中、塩澤稀夕駅伝主将(体育学部4年)は、「モチベーションを保つのは容易ではなかった。それでもチームで戦う駅伝シーズンが実施されることを信じて、できる範囲でのトレーニングを積んできた」と振り返る。

7月に日本陸上競技連盟から各種大会の運営・参加方法のガイドラインが示されたことから、11、12日には部主催の長距離競技会を開いた。会場入り口での検温やアルコール消毒の徹底、運営学生はフェイスシールドを着用するなど感染防止策を講じた。

レースでは、名取燎太選手(同)が13分55秒23の好記録をマーク。18日に北海道千歳市で開催された「ホクレン・ディスタンスチャレンジ」でも塩澤主将が13分49秒56をマークするなど好成績を残している10月に予定されていた出雲全日本大学選抜駅伝競走の中止も決まり、「目標を定められず、先を見通せない期間が続く」と両角監督。「チームに感染者が出ていないことを考えれば、選手たちは最大限の努力をしてくれている。人類はあらゆる困難を乗り越えて成長してきた。選手の力を信じ、今後も今できる努力を続けたい」と前を見据えている。

YouTubeで公開中 両角監督インタビュー
両角監督のインタビューをYouTubeで公開。東海大学長距離競技会の映像を交えながら、「自粛期間中のトレーニング方法」や「今後のレースに向けた目標」を聞いた。



【海洋学部&九州キャンパス】両硬式野球部が代替試合

海洋学部と九州キャンパスの硬式野球部が、春季リーグ戦の代替試合として開催された大会で優勝した。ともに新型コロナウイルスの影響で春季リーグ戦が中止となり、春シーズンで引退する4年生らに試合の機会をつくろうと企画された。

海洋野球部は7月19、26日に志太スタジアム内野球場(静岡県)などで開かれた静岡学生代替トーナメントに出場。1回戦の聖隷クリストファー大学戦は1―2の9回裏1死満塁から山崎誠司選手(3年)と前川歩睦選手(2年)の連続適時打でサヨナラ勝ちした。

26日の静岡大学との準決勝では1―1の2回に石堂雄大選手(3年)のタイムリーで勝ち越し、5―1で勝利。自身最多の6回を3安打1失点にまとめた先発の久留島誠紀選手(2年)は、「昨秋以来の登板に最初は力んでしまったが、2回以降は変化球の割合を増やし、低めに丁寧に投げられた」と笑顔を見せた。

もう1試合の準決勝が雨天中断を挟むなど長時間にわたり、球場に照明設備がないことから決勝は中止に。日本大学国際関係学部と両校優勝となった。「最後まで戦って優勝したかったが、なにより試合ができてよかった」と加藤廉主将(4年)。手塚慎太郎監督(東海大職員)は、「実戦ができず、限られた練習時間の中でしたが選手はよく戦ってくれた。秋の明治神宮大会1勝を目標に、再び準備したい」と語った。



九州・青木選手がMVP

九州地区大学野球選手権南部九州ブロック大会熊本地区予選に出場予定だった4大学による交流戦が、7月4、5、18日に崇城大学野球場などで開催された。

九州野球部は初戦の熊本大学戦は2―2(延長10回)こそ引き分けたものの、崇城大戦は11―4(7回コールド)、熊本学園大学戦は青木龍選手(経営学部2年)の満塁本塁打などで9―0(7回コールド)と快勝した。全試合で4番に座り打率2割7分3厘、7打点で最優秀選手賞に選出された青木選手は、「ランナーを返す、4番の仕事ができた」と喜んだ。

青木選手は熊本県立高森高校3年時の夏、右膝の骨折と靱帯を切るけがで大会に出られず、長期入院を余儀なくされた。野球を続けるか迷っていたときに声をかけてくれたのが南部正信監督(東海大職員)だった。「起用してくれた監督や、応援してくれる地元の人の期待に応えたい。秋も自分の役割を果たす」と気合十分に語る。

南部監督は、「青木は伸びしろがあって、秋も4番として期待している。ほかの選手も今大会の経験を今後に生かしてほしい」と話した。

 
(写真上から)
▼記録会には実業団選手や高校生らも参加
▼運営にあたった学生はフェイスシールドを着用
▼静岡大戦で好投した久留島選手
▼主砲の青木選手