News:付属諸学校
2020年12月1日号
【菅生高吹奏楽部】気持ち一つに集大成の演奏
日本管楽合奏コンテストで最優秀賞

菅生高校吹奏楽部が、日本管楽合奏コンテスト全国大会(主催=公益財団法人 日本音楽教育文化振興会)に出場。11月10日に審査結果が発表され、最優秀賞・審査員特別賞に輝いた。今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により音源と動画での審査という異例の大会形式になった。

同部では毎年、A編成が全日本吹奏楽コンクールに、B編成が管楽コンテストにと、同時期に開かれる両大会に挑戦している。全日本コンクールで初の金賞を受賞した2018年度には、1カ月後に管楽コンテストでグランプリの文部科学大臣賞に輝くなど実績を残している。

今年度は5月に全日本コンクールの中止が発表され、部長の石川凌大さん(3年)は、「全日本での3年連続金賞を目指していたので、中止が決まったときはショックでした。今年はどの大会にも出場できず、このまま卒業になってしまうのかと不安だった」と振り返る。

そんな中、8月に管楽コンテストの開催が決定。例年と異なる審査方法に戸惑いの声もあったが、生徒たちの強い要望で出場を決めた。例年は35人以下の編成が対象のA部門で出場しているが、今回は人数制限なしのB部門に出場。顧問の加島貞夫副校長は、「今回は2、3年生全員で編成した。昨年までと異なる1年間で、爐覆室分たちだけ〞とやり場のない気持ちがあったと思うが、限られた時間の中で一生懸命努力してくれた」と語る。

愛情を演奏に乗せ 1年の集大成を披露
加島副校長が、「音楽はとにかく愛情がないと、いい演奏ができない。つらいことが多いコロナ禍でも愛情を忘れないように」と選んだ曲は『ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール〜愛と祈りの歌〜』(松下倫士作曲)。昭島市内のホールで動画を撮影し、繊細な音色で息の合った演奏を披露した。

石川さんは、「編成を分けず全員で出場した分、例年以上に一致団結して演奏できたと思う。グランプリは逃したけれど、コロナ禍でもあきらめずに練習してきた成果を発揮できた」と充実の表情。一方で、「本番でしか感じられない緊張感などを1、2年生は経験できていない。卒業まであと数カ月ですが、引退後もできるだけ練習に参加し、自分たちが残せるものは残していきたい」と先を見据えている。

 
(写真)2、3年生全員一丸となって演奏。動画は菅生高の公式YouTubeチャンネルで公開されている