News:付属諸学校
2021年5月1日号
男女そろって日本一目指す
【静岡翔洋高女子野球部】
1年生26人が加わり本格始動

付属静岡翔洋高校で4月6日に、女子硬式野球部創部記者会見が開かれた。昨年4月に同好会としてスタートした同部に今春、26人の1年生が加わり、全国高校女子硬式野球連盟にも加盟。会見では村上英治校長と弓桁義雄監督(同中等部教諭)、発足メンバーの2年生3人が、学園初の女子硬式野球部を立ち上げた経緯や思いを語った。10日からは練習試合も始まるなど、実戦の中で力を磨いている。

「静岡翔洋高に女子硬式野球部ができるのなら一緒にやりたい」と昨年4月、齊藤美咲主将(2年)、岡村妃菜選手(同)、中村めい選手(同)が入部した。村上校長は会見で当時を振り返り、「11人集まらなければ試合はできない。次の年に人数がそろうかどうかもわからない。それでも本校と弓桁監督を信じ、飛び込んでくれたことに驚き、感動しました」と語る。

女子野球の競技人口は増加傾向にある一方、受け皿が少なく、競技続行をあきらめたり、他競技に転向したりする選手も多く、その受け皿になりたいと同部を発足させた。「教育とは、生徒と一緒に夢を追うことであり、目標に向かって汗と涙を流し、人間として成長すること。彼女たちの夢を応援してほしい」と熱弁をふるった。

齊藤主将は、「3人でやれることは限られるけれど、その分、一つひとつのプレーを弓桁監督にじっくり教えてもらった」と振り返る。ユニホームのデザイン決めからグラウンドの整備、入試説明会などでは手作りのメッセージカードを配り部員確保にも奔走した。「野球がしたい」「野球が大好き」という思いを胸に駆け抜けてきた1年間。初心者だった中村選手は、「最初はバットにボールも当たらなかったのに、少しずつできることが増え、成長を実感しています」とはにかみ、「日本一に向けてチームの力になれるように頑張っていきたい」と真っすぐ前を見据えた。

サヨナラで初勝利センターリーグ出場へ

4月10日に静岡翔洋高の硬式野球場で迎えた松本国際高校との初めての練習試合。「かけ声はどうする?」「サードは守れるんだっけ?」とベンチには初々しさがあふれる。

先発の岡村選手は3回途中4失点も堂々の投球を見せ、「ものすごく緊張したけれど、試合ができて本当にうれしい」と語る。2番手の手塚凜選手(1年)の粘投で流れをつくり、4―4で迎えた最終7回裏、山本莉珠選手(同)の安打でサヨナラ勝ちした。

会見で「男子の硬式野球部とそろって日本一になろうと彼女たちと約束しました」と語った弓桁監督は試合後、「いいスタートが切れました。思いきりのよさやボールに向かう姿勢、気持ちの強さは男子にも負けません。学園全体で女子野球を盛り上げたい」と話す。

4月29日に開幕する高校、大学、クラブチームが争う新設の「センターリーグ」に出場。その後は7月の全国高校女子選手権大会を目指す。(4月27日記)

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(写真上)真新しいユニホームに身を包み、村上校長(前列左から4人目)、弓桁監督(同3人目)とともに会見に臨んだ選手たち
(写真下)4番・渡辺智絵選手(1年)のタイムリーで先制