News:付属諸学校
2021年12月1日号
菅生高が3大会連続の金賞
全日本吹奏楽コンクール高校の部

先輩たちの思いを胸に、2年ぶりに立つ大舞台――。10月24日に名古屋国際会議場で開かれた全日本吹奏楽コンクール高校の部で、菅生高校吹奏楽部が金賞に輝いた。昨年度はコロナ禍によりコンクールが中止に。感染対策を講じて練習に励み、3大会連続の栄冠を手にした

「ゆくてを阻むものあるも 正義と愛の旗高くゆけよ若人一筋に 進むわれらに勝利あり」

会場に向かうバスで創立者・松前重義博士作詞の校歌を歌うルーティーンも2年ぶり。部長の前田和さん(3年)は、「特に4番の歌詞は『勝利あり』の言葉で一気に士気が高まる」と話す。

2018年、19年と金賞を受賞している菅生高。今年は課題曲『吹奏楽のための「幻想曲」―アルノルト・シェーンベルク讃』(尾方凜斗作曲)と、自由曲『交響曲「ワインダーク・シー」』(マッキー作曲)を披露した。自由曲は5年前の全日本で銀賞となった作品。「先輩たちのリベンジをしよう」と練習に励み、難解なフレーズやリズムで構成される難曲を堂々と演奏した。

「緊張やプレッシャーもあったけれど、ずっと目指していた舞台なので、“ここで楽しまなければもったいない”という気持ちが勝り全力を出しきれた」と前田さん。「昨年大会に出られなかった先輩たちの分も頑張ろう」と部員全員が気持ちを合わせ、創部初となる3大会連続金賞を成し遂げた。

仲間と支え合い成長続けた1年

今回のメンバー55人中、2年前も舞台に立っていた生徒は1人のみ。経験値を補ったのはチームワークのよさだった。顧問を務める加島貞夫副校長の「いい演奏をするには仲のよさが重要。人は語り合って友人になり、乗り越えて仲間になる。このメンバーで真の仲間になろう」という言葉から、生徒たちはときにぶつかり合いながらも成長してきた。

「この1年いろんなことがあったけれど、力を合わせて乗り越え、真の仲間になれたと感じている。日本一の部長にしてくれた部員のみんなに感謝したい」と前田さん。その笑顔が充実の3年間を物語っていた。

なお、全日本には付属高輪台高校、付属札幌高校、付属大阪仰星高校も前回大会に続いて出場。各校とも惜しくも銀賞となった。

 
(写真上)本番前の音出しとチューニングは一発OK。「練習してきた以上の実力を出せた」と加島副校長が評する演奏で、先輩たちに続く金賞を受賞した
(写真下)コンクールの様子は特設サイトで生配信された